今日も初夏の日差しが心地よいので、medaichiの新たな鳥見用双眼鏡の6倍機である、勝間光機のGLORY 6×30で遊んでみたく思います。今日は色収差の検証をしてみたいので、野鳥園前の道路、電柱の碍子部分を撮影してみることに・・・。
まあ、双眼鏡好きの先輩諸兄がすでに検証されていて・・・(電柱の碍子ってのは双眼鏡の色収差を見るときの定番らしいW)、いまさら感満載の記事ではありますが、何事も鵜呑みはいけません。そう、medaichiがいつも言っている、「バードウォッチングの上達の秘訣は、図鑑などに描いてあることが、実際のフィールドでどう見えるかを確かめること」と一緒ですね。諸先輩の作業をトレースする作業が理解を深めるんです。
能書きばかり垂れててもしょうがないのでやつてみましょう。まず、標準機のスワロ君で撮影してみました。はい、なんにも文句のつけようがありませんW。 だいたい、普通に作った双眼鏡なら、軸上色収差ってほとんど無いらしいし・・・。
次・・・、勝間君です。これまた、素晴らしい絵を出してきますねえ。諭吉先生2名様ちょいWの双眼鏡なのに中央部は解像感、色乗りともにハイエンドの見え方してます。光度、色乗りはわずかにスワロ君を上回るかもしれません。倍率が違うので当然ですが6倍機はほとんど手振れを意識せずに見えますから、野鳥観察で使用しても高倍率機より、入ってくる情報量が多い場合がありますね。
次、周辺部です。SWALOVSKIって、欧州のメーカの中でも周辺像質にとことんこだわるメーカですから、この程度なら結像はわずかの緩みをみせるだけです。像質の崩れは、ちょっと眼視ではわからないレベルです。周辺にいくにつれて、黄色かかった緑色の色収差が感じ取れるようになります。大抵の双眼鏡と同じで、外縁部にいけばもっと顕著にはなりますが、写真で検証してやっとわかるってことで、medaichi程度の観察者が眼視でああだこうだ言うレベルではありません。
どうやら周辺部の色収差という部分なら、勝間光機のGLORY 6×30はスワロ君以上のパフォーマンスと言えそうです。さすがに結像はスワロに比べると緩みますが、3個並んだ白碍子の縁を見ても色収差はきわめてわずかしか感じられないのではないでしょうか。ツァイスのVictoryレベルの優秀さと思われます。周辺像質が甘いところとかよく似てますね。接眼レンズなんて3枚しか見えないのに、色収差ってレンズの口径が小さくて、枚数少ないほうが目立たないんでしょうか?
ここまで見た感じでは、勝間光機のGLORY 6×30、中央部の解像感、光度、色乗りの良さ、色収差の少なさ等、双眼鏡というものの基本的な部分でハイエンドの感覚を味わえる貴重な機種というのは間違いなさそうです。みかけ視野の狭さ、アイレリーフの短さ、逆光時のコントラスト等、他にも現代的な機種からすれば今一つな部分はあるものの、希少な防水のポロ型6倍機です。今回、入手出来てとても幸運だったと思います。
イイですね。また買いですね。終わりなき旅です。