え~っと、前回はmedaichiの鳥見用の10倍機「ただモナ」って、Nikon Monarch 10×42 DCFが引退して後釜探し中ってお話でしたよね。medaichiはシギチドリ関係の水鳥屋なんで、鳥見は基本、干潟・埋立地・河口部あるいは湖沼みたいな開けたところメインです。鳥との距離がある場合がほとんどなんで10倍機に慣れています。でもって、当ブログのお客様は良くご存じのように、普段使いの10倍機を探さんといかんのに5倍や6倍の低倍率機や大口径の50mm径なんかで遊んでばかりいて、肝心の後釜探しをほったらかしにしてましたW 来シーズンの鳥見のためにも、ここらへんでなんとかせんといかんです。
10倍機といっても、前玉30mm径はパス・・・やっぱ40mmですよね。瞳径は4mm基本、5mmあれば快適ですからねえ。この場合の瞳ってのは、双眼鏡の接眼レンズ面から見た明るい像のことで、接眼レンズを通して見るわけですね。板壁に開いた穴から向こう側を覗くことを想像してみれば、穴の大きさは大きい方が覗きやすいですもんね。この射出瞳のサイズは、接眼レンズの直径を倍率で割れば計算できます。
レンズ径40mm ÷ 倍率10倍 = 4mmとなります。
medaichiの場合、「どんな双眼鏡がいいかな・・・」ってのはその都度変わります。(はなから、1台で済まそうという発想がないW) 最近は、「明るくて、視野の広いの・・・」かな。黄色っぽく色かぶりするのは苦手だから、色再現性のいいの・・・。エルゴノミクスっていうのかな、いかにも人間工学を追及しました~みたいな、整形ラバーで飾り立てたの嫌い~。すっきり、クラッシックな持ち飽きないデザインで、ついでに基本のmade in Japan。( 御三家のアルファ級 ?・・・無理無理W )
でもって、なんだかんだの紆余曲折の果てに、今度、といっても一昨年出た、Monarchシリーズのハイエンド、Nikon Monarch HG 10×42に決めました。冒頭の画像の左の子です。右のスワロのEL 8.5×42 に比べて、10倍機なのにコンパクトですね。スワロ君の800gに対しMHG君は690gと軽量です。ん~、まあ、軽量コンパクトってのも性能の内って言えば言えるんだけどね。鏡筒の長さを短くすれば入射光の角度は増加しますよね。これって色収差補正の難度が上がるだけだし、プリズムサイズを小さくすれば、加工精度・組立精度のハードルが上がりますよね・・・。
ややこしい話はさて置きW、MHG君ですが、今回、medaichiが注目したのは視野の広さです。実視界は6.9度もあります。これはクラス最大値だと思っています。Zeissの最新機種・Victory SFの10×42で6.8度だったからそれを上回ります。EⅡ8×30みたいな広々とした視界が広がって、とても気持ちの良い見え方をするんですが、この辺は次の機会に・・・。