週末を待たずして桜は早や満開に・・・。野鳥園にはソメイヨシノ以外に、オオシマザクラ、ヤマザクラ、ヤエザクラ、記念樹のヒマラヤザクラが植栽されている。今朝は、残念ながらオオルリやキビタキの夏鳥たちの姿はまだ見えなかった。
元気なメジロたちが、くちばしの周りを花粉で黄色くして盛んに吸蜜していた。まあ、ソメイヨシノにはサクランボはできないから関係ないか・・・。椿の植栽にもよくやってくる。大きなヒヨドリに比べてやっぱりメジロはとても愛らしいので、吸蜜の仕草も見飽きないですね。
この時期野鳥園でよく見かけるのはテングチョウだ。もっとも全国に分布しているから珍しい蝶というわけでもないし、幼虫の食草がエノキなもんで市街地の公園なんかでもよく見かける。前翅長は20-30 mmほどの小さな蝶だが、頭部の触角の内に目立つ突起があり、これが天狗の鼻のように見えることからこの名がある。
この突起はパルピ(下唇髭)というらしく、他のチョウにもあるがタテハチョウではよく発達し、アゲハチョウ科やシロチョウ科では小さい。この時期飛んでいるのは成虫のまま越冬した個体だ。