日別アーカイブ: 2018-06-16

Nikon PROSTAFF 7S 8×30

Image13今日は梅雨も一休み・・・、朝から初夏の日の光が爽やかな一日だ。絶好の双眼鏡日和Wということで事務所にこもってチマチマやっているのもつまらないので、Nikon PROSTAFF 7Sを持ち出して、光学パフォーマンスというか見え方を検証してみよう。

Image11まあ、比較する相手が悪いです。「野鳥観察にむく双眼鏡・新旧エントリーモデル比べ・・・」ということで、比べる相手がNikon 8×30 EⅡ・・・現時点で最大級の広視野を誇るモデルだもんねえ。どちらも8倍だから、写真の赤灯台は同じ大きさなんだけど、見える範囲はかなり違います。EⅡが広すぎるんで、NP7の方はこのクラスに普通の標準視界としておきます。実際のぞいてみても、閉塞感を感じるというほどのこととはありません。

この価格帯の双眼鏡としては、P7Sはとても明るい視野ですね。EⅡと比べると僅かにおよびませんが、これは特筆すべきだと思います。そうだなあEⅡを9点として、8点+としておきます。手前の堤防や芦原の描写を見ていただくと明らかなのだが、そう、僅かにコントラストがぬるい。写真にしてみてより明らかなのだが白っぽく見えます。鏡筒内部の迷光処理とか、低コスト化の影響がこんなところに出ているのかもしれません。

Image1センターから周辺への像質の崩れ方を見ようと思っていたら、ちょうど色収差の見本がw歩いてきので一緒に撮影しました。良像範囲は40%位ですが、その後良く頑張って70%手前までは像の崩れ方は緩やか・・・。周辺像質は崩れますが、基本的な使い方なら充分としておきます。中央の色収差も僅かです。

Image4さすがに50%をすぎたあたりから、白いサギが相手だと赤と緑の収差が出始めます。EDガラスとか使ってないし、コンパクトな筐体ならまあこんなもんかと・・・。色収差の出始めあたりから像質も緩み始めます。

Image5周辺画質の補正を欲張らず、接眼レンズもシンプルな構成なので、昔の双眼鏡みたいに50%あたりから内向きの糸巻き収差が出始めます。これは建物とかを見るとわかりますが、野鳥の観察という使い方ならほとんど気にならないでしょう。