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沖縄県比屋根湿地→訂正・宮城県鳥の海

上の写真の子をmedaichiらは(青00/橙)と報告したのだが・・・

8月11日にアオアシシギ標識鳥が出て、medaichiらは沖縄県比屋根湿地と判断したのですが、その後、山階鳥研から回答が来て、青00/橙と報告したが、下のフラッグは橙ではなく白で宮城県鳥の海の放鳥と判明しました。おそらく泥などの鉄分が酸化して着色したのでしょう。

2015年11月6日の放鳥で、当時は性不明幼鳥ということでしたので、めでたくこの子は満3歳の成鳥と判明しました。標識地の訂正と併せてご報告させていただきます。

大体、medaichiらは普段、暇を持て余すとヘラヘラ笑いながらこのような頼りないことをチマチマとやっておりますW。まあ、野鳥趣味の楽しみ方のひとつって言えるのかもしれません。写真ってのは、こんな場合の記録要素として大事なことが良くわかりますと我田引水しておきますW。

オオムシクイなお話し・・・

え~っと、ムギマキ♂adの情報があったので早起きして出かけましたが振られましたW。キビタキとオオムシクイたくさんいるんですけどね。でもって、オオムシクイのクモをキャッチした子を見つけたのでパシャリっと。後でPCで画像をチェックしてみると「オォ~ッ!!  P10が写ってる~。」ってことに。

なんでまたP10かっつうと、初列風切の最も外側の羽のことで短くて、下の写真のように畳み込まれていたり体羽が被っていたりとかで良く見えないことが多く、先端まで確認しにくいですのですが、このP10の長さが、メボソムシクイ、オオムシクイ、コムシクイの3種によって異なるらしいのです。

以前、本サイトのほうで、「オオムシクイとメボソムシクイは鳴き声でわかるけど、外見では識別できません・・・」みたいなことを書いたんですけど、medaichiの持っている、平凡社の写真図鑑「日本の野鳥650」2014/1/31初版のメボソムシクイの解説に「 ( メボソムシクイは ) P10-PC (初列風切最外羽と最長初列雨覆)の差が一番長い」との記述があります。つまり、メボソムシクイはP10(初列風切最外羽)が最長初列雨覆より長く突出するってことですね。

文一総合出版の「新訂日本の鳥550山野の鳥」には詳しく書いてあります。他の論文もあたってみると、要は下の図のように、計測した平均値はコムシクイが一番短く、オオムシクイはほぼ初列雨覆と同じ長さ、メボソムシクイは突出するってことのようです。緑色に着色した部分が初列雨覆です。p10の初列雨覆最外羽の出具合を見てください。ということで、一番上のクモをくわえた子はオオムシクイのようです。

それでは、下の写真の子を見てください。この写真を撮影したとき、メボソムシクイもオオムシクイもいて、さんざん迷ったすえにメボソムシクイと判断した記憶があります。この子は明らかに初列雨覆のP10が、初列雨覆より長いことが観て取れますね。まあ、識別の補強材料になりそうな感じもないではないですね。

ここまで書いといて「補強材料」ってのもなんですが、オオムシクイの場合、ほぼ初列雨覆と同じ長さというのは平均値ってことで、長い子も短い子も混在するらしいのです。体長や嘴、跗蹠の長さとか他にも計測値はありますが、写真でわかりそうなのは、このP10の突出具合だったんですけどね~。

「図鑑や資料に書いてあることが、実際のフィールドでどう見えるか確認しましょう・・・」ってのは、普段、medaichiがバードウォッチング上達の基本って言ってますが、「ん~っ、これは使えねえな~」ってのもままありますW

まあ、medaichi的には、研究者のみなさんや大先輩諸兄が発表されたものをよく読んで、自分でもトレースしてみるという作業は、明快な結果が出なくても、作業の過程も含めて理解を深めるのには有効と思っていますから、今回、書かしていただいたことも無駄とは思っていません。

 

標識トウネンを探してみた・・・

先週からトウネンの標識個体が報告されていたが、medaichiは観てませんでした。「写真撮っとけよな~」とプレッシャーかかってきたので、今朝は少々マジで探すことに・・・。遠いけど、すぐ見つかりました。(・_・D フムフム、この子だねえ、あれっ、右脛に黒/黄ついてるね・・・、これは初めてだなあ。れいによって黒/黄はマレイシアのパターンだが、現時点ではロシア/カムチャッカ標識でいいようです。

もうちょっと近くまで寄ってもらえんかね~。右脛(黒/黄)フラッグ・・・標識のフラッグは上から読みます。左跗蹠のメタルリングを~っとシャッターチャンスをダイシャク君に邪魔されましたW。まっ、いいっか。明日はハマシギの標識個体を探します。