4月の初旬から入っているのだけど、なぜか囀らないセンダイムシクイ君・・・。なんとか撮影しましたが特徴的なさえずりが聞こえんので写真で検証してみましょう。まあ、この写真で識別に使えるのは下嘴の色かなあ・・・。野鳥園に来るムシクイ類はあとエゾムシクイ、メボソムシクイと続きますが、それぞれ下嘴には暗色部分があります。
まあ体色については写真の写り具合で、「これが見えたら決定的・・・」という具合にはいかんので補助的に参考にしてください。頭の真ん中に上の写真のような灰緑色の頭央線が写っていればセンダイムシクイの場合はOKでしょう。もっとも、季節や年齢、第一回冬羽の場合など不鮮明な個体もいるので注意が必要です。あと頭央線のあるムシクイは、他にキマユムシクイとカラフトムシクイがいるが、どちらも日本海側の島嶼メインの通過の旅鳥、あるいは稀な冬鳥だからまず混同はないでしょう。
とはいうものの、以前野鳥園で記録されたキマユムシクイについては、12月下旬の初認から4月の桜の季節まで越冬していて、わずかな期間センダイムシクイと被りましたから念のため書いときましょう。実際、目視でもキマユムシクイはかなり小さいので見当は付くんですけどね。鳴き声も「チゥイィ~~」と極めて特徴的だし、もし写真が撮れたら2本の明瞭な翼帯が見えるでしょうから、まあ問題ないでしょう。
センダイムシクイの交尾や子育ては日本でするんでしょうか?おわかりでしたら教えてもらえますか?
沖野きん、こんにちは。
センダイムシクイは、ざっくり中国北東部・日本・ロシア南東部にかけて
繁殖しているのですが、日本では夏鳥として渡来し、九州から北海道までの
山地、低山の、主に落葉広葉樹林帯に生息します。九州では少ないかも知れ
ません。