秋が近づくと、野鳥園の干潟には遠くへ旅するシギやチドリ達がやってきます。遠いものでは南半球のオーストラリア・ニュージーランドまで・・・。野鳥ガイドさんの解説で、渡りのシギやチドリを観察します。これから鳥見を始めようかという初心者の方も歓迎です。「野山の鳥はいいけどもシギやチドリはちょっと・・・」とおっしゃる方は是非ご参加ください。 詳細と申し込み
月別アーカイブ: 2020年8月
残暑お見舞い申し上げます
立秋とは名ばかり、残暑とも言えないような暑さが続きますが皆様いかがお過ごしでしょうか。暦の上では、立秋の次は暑さが峠を超えて朝晩に秋の気配を感じる頃という意味の「処暑」となりますが、今年はなかなかみたいですね。コロナ禍も先の見えない状態が続きますが、拙ブログのお客様各位、お元気にお過ごしなされますようお祈り申し上げます。
カワウ標識鳥がいました
お客様のミッツ黒猫さんから、カワウ標識鳥のお写真をいただいた。コメント欄に投稿していただいたのを揚げておくことに・・・。例によって左足の青リングに740と記されている。青リングは関西、といっても兵庫県伊丹市の昆陽池と滋賀県琵琶湖竹生島・伊崎ということらしい。琵琶湖の場合、メタルリング上に黄色のコイルリングが装着されているとのことだが、野鳥園での観察事例はありません。関西以外のカワウの標識情報はこちら
ん~、飛翔写真で標識かぁ~。なんかカッコいいですねえ。medaichiの写真とは一味も二味も違いますね。こういうの見ると一眼に乗り換えてやろうかなどと・・・ww
キアシシギ / クイーンズランド州標識個体
トウネンに続いて標識鳥が出ました。今度はオーストラリア北東部クイーンズランド州のキアシシギだ。右足脛に緑フラッグ、しかもCYJと白文字が読み取れる。左足跗蹠はメタルリングのみだ。お客様で大阪市在住のS水様親子が観察、貴重なお写真を提供いただいた。ありがとうございます。
medaichiらのNPO法人では、野鳥園でこのように観察されたシギチドリの標識個体を山階鳥類研究所の保全研究室(鳥類標識センター)へ報告しています。ちなみに、今季春の報告をご紹介しておきます。
- トウネン:2020年5月2日および5月6日 右:関節上が黒色、関節下が黄色 ロシア カムチャッカ半島中西部海岸、ボリシャヤ・ヴォロフスカヤ川河口(54°11′N, 155°49′E)での放鳥の可能性
- トウネン:2020年5月6日 右:関節上が青色、関節下が青色
北海道 紋別市 コムケ湖での放鳥。同時期に泉大津で青N58/青トウネンが観察されているので、同一個体かもしれない - トウネン:2020年5月17日 右:関節上が緑色と青色(写真1)
中国 江蘇省 塩城市東台市條子泥(32°43′N, 120°55′E)での放鳥。 - トウネン:2020年5月17日 右:関節上が黒色、関節下が白色、左ふしょリング(写真2)
中国 上海 崇明島での放鳥
関節下は黄色に見えますが、白のフラッグが泥で着色したもののようです。
金属リングに79の文字が読み取れます。 - ハマシギ:2020年5月9日および5月10日 右:関節上が緑色と青色
中国 江蘇省 塩城市東台市條子泥(32°43′N, 120°55′E)での放鳥。
以上の様に、山階鳥類研究所からは標識地のデータ等をコメントしていただいて返信があり大変勉強になります。こんな事ばかり書いているとmedaichiらがスコープで干潟を見ている時は、まるでこんなスズメ位の野鳥に標識されたプラスティック片ばかり探している様に思われそうですが、まあ、大抵はそのとおりです。
オジギソウのこと・・・。ダイゼンも
毎度の季節ネタで恐縮。もう10年になるだろうか、レンジャのころからmedaichiらは展望塔入り口階段脇のプランタにオジギソウを植えている。NPOのN西さんに提供いただいているのだが、触れると萎むアクションの面白さに来館の子供達には人気があります。
もとが南米産で江戸時代に日本にもたらされたらしいが、寒さに弱いので基本自生しないのでしょう。沖縄だと自生しているところもあるとか・・・。medaichiの子供の頃は教材として普通だったと思われ、ヘチマとかと育てた記憶があります。発芽温度が25℃~なもんで6月下旬位に播種すれば世話無しで育ちます。今でも科学関係の児童向けの付録でありますから、子供らのリクエストでお父さんが頑張って育てておられるかも。
お昼前にダイゼンが1羽。陽炎が強い上に遠いので写真になっていませんが証拠写真で・・・。早く来た子は夏羽が残っていて面白いです。ゴカイを素早く捕え、丁寧にソロ~リと切れないように引きずり出しては水辺で洗って食べていました。ゴカイを好むシギチドリは、よく洗って食べているのが観察されます。