月別アーカイブ: 2021年10月

ムギマキとか・・・コネタも

展望塔でお客さんと例によってお馬鹿な話をしていると、「ムギマキの若君いたよ・・・」とか。「成鳥♂やないのか~、まあいいや、サクッと撮ってこようか・・・」とさえずりの丘の野葡萄へ。カメラのお客さんが二人、「出てるよ~」と教えてくれた。カメラをセットすると、さすがムギ君と相性の悪いmedaichiの本領発揮で、それ以降出てこないWW

「またかよ~、K村さんに写真もらおう~っと・・・」とめげないmedaichi。K村さんにお願いすると、野葡萄を前にからめた綺麗な写真を撮っておられる。(上の御写真) 「あっ、尾羽の基部写ってる写真もほしいですう。♂♀わかんないから・・・」と厚かましいお願いをしてみた。

ということで尾羽基部の確認のためにいただいたお写真

ハイ、ここまでは本サイトに揚げましたが、こっからブログのお客様用のおまけです。若い子の写真では、喉下の色がどうこうとか、目の後ろの白斑だのああだこうだ言われる場合もありますが、medaichiはただ1か所、尾羽の基部しか見ません。左の子は以前medaichiが撮影しておいた♂の1Y第1回冬羽です。姿勢がいまいちですが、尾羽の基部に白色部が見えますね。右のK村さんにいただいたお写真の子には、尾羽基部に白色部は見えませんから♀ですね。

ん~、上の写真はイマイチ姿勢が悪くてよく見えないので、ムギマキ♂1stwの写真を探してみた。うん、この方が尾羽基部の白色部がわかりやすいですね。って、この子はわりと♂の特徴がでているわかりやすい子かもしれません。

アリスイ来ました・・・

展望塔前のナンキンハゼにアリスイ君が来てくれました。枝葉が被ったややこしい所に座り込んでいたのでフォーカスが引っ張られます。やむなくマニュアルでピントを送ってなんとか撮影。ん~、アリスイの正面顔ってドーナツというかバームクーヘンというか、同心円様に羽が並んで変な顔だなあ・・・。まあ、そのうち撮りなおしのチャンスもあるでしょう。

まあ、季節ネタやしジョウビタキも揚げておきましょうか。さすがに成鳥♂ですね。接近させてくれません。野鳥なんだから当然と言えば当然なんですが、そのうち撮りなおしのチャンスもやってくるでしょうW

アサギマダラとか・・・

展望塔入口付近の花壇? に、NPOのK富さんがフジバカマを数株植えてくれた。「何それ~?」と聞くmedaichiに、「フジバカマ・・・。アサギマダラ来るねん。」とお答えいただいた。「フ~ン、旨く行くといいね・・・」とmedaichiはすっかり忘れていた。

なんと一昨日のフィールドノートに「フジバカマにアサギマダラ・・・」とあるではないか。さすがに猫の額ほど狭くはないが、ほぼピンポイントにやってくるのがすごいですねえ・・・。まあ、春秋にはアサギマダラは普通に野鳥園通過しとったんだけれど、あ~、写真が撮りやすくていいですねW。フジバカマの花期は晩夏から秋ですから、K富さんに会ったら「春はどないすんねん?」と聞くことにします。

キセキレイのこと・・・

普通見慣れたセキレイは、大雑把に川の河口部或いは都市部にハクセキレイ、中流域にセグロセキレイ、上流の山地・渓流域にキセキレイって棲み分けているわけで、野鳥園のような河口部・埋立の市街地にはハクセキレイしかいない。とは言うものの、春秋の渡りの季節ならセグロセキレイを含めて通過しているので、野鳥園で観察できないわけではないです。

別にmedaichiが不精をかましてるってわけではないですが、本サイトにも揚げたことありません。理由は、今朝もそうですが薄暗い緑道でシャッタスピードも上がらんのに、やたら尾を振るセキレイは苦手です。ノイズを嫌ってiso感度は400、せいぜい上げても800で撮影しますから、例によって上のような大量のボツ写真を・・・。

嘴が基部まで暗色、足も肉色だけどかなり暗い色合いなので成鳥だろうと・・・。喉下はほとんど白いから♀成鳥でいいのかな。♀の冬羽と第一回冬羽は見分けにくいそうなんですがどうだろう?  ん~、判らんってことは無いんでしょうけどね。「キセキレイか~」なあんて言わず、よく観察せんといかんですね・・・反省。

クロツラヘラサギ・・・おまけの続き

クロツラヘラサギの年齢っつうと、基本的には風切等の暗色部、虹彩、嘴の色や皺模様とか外観から推定可能なんだが、風切、翼の暗色部の話はヘラサギの稿でもやったから、今回は嘴にもうちょっと注目してみよう。

クロツラヘラサギの嘴は左の写真の様に黒くて上面に基部から先端近くまで皺模様があります。ヘラサギの嘴は先端に幅広の黄色班があってめだつのですが、クロツラヘラサギも先端に僅かに黄色班が出る個体もいます。まあ、目先の裸出部の形状が違うから間違わんと思います。

 

ああっと嘴の話でした・・・。上の写真の左の子は2014年の今頃、10/5の撮影で1齢の幼鳥ですね。嘴の色はもっとピンクというか肉色掛かってるかと思ったんですが、この子は黄褐色味がかって見えますね。右の子は嘴は黒くなっていますが、上面には皺模様が無く平滑です。風切の暗色部が見えなくても、黒くても平滑な嘴が見えれば2齢の亜成鳥であることがわかります。

写真が暗いのでわかりづらいですが、medaichiが読み散らかした資料には、2齢位から虹彩の色も赤みがかるそうですから、注意しないといけませんね。それから、嘴上面の皴模様ですが2齢の春にかけて1月ごろから嘴基部から皺模様がうっすら出始めるらしいので、皺模様でああだこうだ言う時は地雷を踏みそうですね。

久しぶりのクロツラヘラサギとか・・・

今日10/10は「ムギマキ」の日と勝手に決めているmedaichiなのだが、今朝は8時過ぎに珍客のクロツラヘラサギが1羽南池に来てくれた。しばらく採餌して休憩、お昼前には飛び去ってしまった。

ヘラサギはユーラシア大陸中央部で繁殖しアフリカ、ペルシャ湾、インド、中国南部で越冬し個体数も多いのだが日本への飛来数は少ない。クロツラヘラサギは分布が局地的で朝鮮半島、中国遼寧省の黄海沿岸、ロシアのウラジオストク周辺で繁殖して、主に台湾、中国南部沿岸からベトナムで越冬する。日本の九州・沖縄エリアでも越冬数は300羽を超えて増えてきている。

クロツラヘラサギは野鳥園では2017年の6月以降記録は無かったんじゃないかと・・・。一方のヘラサギは2013年に府下3例目の初記録以降、ここ数年秋冬の観察例が増えていて面白いもんだなあと思っています。

例によってブログのお客様にはおまけの画像を揚げておこう。ブレましたが翼先端の写真が撮れました。風切先端の暗色部もなく成鳥と思われます。右翼先端に不明な影が写りこんでいますが無視してくださいW。成鳥で嘴基部というか目先に黄色部があるのですが無い個体もいて個体差が大きいようです。

ヘラサギ成鳥は嘴先端に黄色部分がありますがクロツラヘラサギは黒くなります。この嘴先端の黄色班ですがクロツラヘラサギの場合、成鳥の一部に幅の狭い黄色班が出る個体もあるようです。必ずしも加齢によると言えないようで無い個体もいます。