モズ子がいたのでなにげに撮影すると、偶然ですがナワシログミの明るい葉裏を背景にモズの嘴の形状がよくわかる絵が撮れました。探鳥会ネタとかで使い古された話なんですが、モズの上嘴の先端付近には欠刻と突起があって、「缶切り」というか「缶あけ」のような形をしているっていうことなんです。ハヤブサ類やモズ類などの上嘴縁にあるこの突起は嘴縁突起(tomial tooth)と呼ばれています。
ようは左の道具の様な形状をしていると説明せんといかんのですが、昨今これが意外と難しい。medaichiの子供の頃は、オレンジジュースだのトマトジュースなどは、こいつで飲み口と空気穴を開けて・・・。ん~、齢がばれそうな・・・。今時のプルトップしか見たこと無い世代の方に説明するのはちょっと面倒なことになります。話が散らかっちゃいましたね。缶切りの事なんかどうでもいいやW。
話は嘴縁突起(tomial tooth)のことなんですよね。なんでもモズ類やハヤブサ類にあるらしいんですが、万事粗雑なmedaichiはそんなの確認したことがありません。でもって画像倉庫を・・・
昨年の野鳥園界隈で大人気だったタカサゴモズ君に再登場願うことに・・・。ふむ、モズに比べると切れ込み・突起ともに浅いようですが、この嘴縁突起(tomial tooth)あることはあるようです。
ハヤブサの適当な写真は持っていないので、チョウゲンボウ君に登場願いました。
ん~、なんとなく嘴縁突起(tomial tooth)ありそうな感じですがいまいちハッキリ写ってませんね。別の写真探します。
しようがないので以前撮影したアカアシチョウゲンボウ君に登場していただきます。
おおっ! 立派な嘴縁突起(tomial tooth)が見えるではありませんか! そうですね何事も鵜呑みはいけません。実証精神が大事です。ということで今日の重箱はモズ・ハヤブサ類にある上嘴の嘴縁突起(tomial tooth)のお話でした。medaichiはこういう重箱の隅が大好きなんですが、野鳥ボーイズのみんなはマネすると変な鳥屋になるからね。
まあいいんですが、足趾に把握力のある猛禽と、足趾のひ弱なスズメ目のモズじゃ狩りの仕方が違うと思うんだけど小動物食べる共通点はあるような。進化の過程でよく似た形状を獲得したということでしょうか。頭が痛くなりそうなんで例によって蛇足的余談とさせていただきます。