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カラシラサギがいました

今朝は、7/3(水)の調査日に記録の揚がっていたカラシラサギが南池のシギチの休み場に・・・。単独でトリミングしちゃうと良くわからんと思うのでカルガモと御一緒ねがおうかと。手元の資料で全長65cm、アマサギよか大きいけれどほぼコサギ大の小さな白いサギです。

とは言え、朝鮮半島の西側と中国南東部の沿岸域でしか繁殖していない希少種、国内ではおおむね西日本限定みたいな稀な旅鳥なので以前にも紹介しましたが改めて記事にして置きましょうか。

まあ、識別であまり迷うような鳥でもないんだけれど、コサギの夏羽の冠羽は2本、本種にはボサッと20本位の冠羽があります。でもって、カラシラサギはこの時期に嘴が黄色いのが特徴的ですね。図鑑だと概ね夏羽の目先は青灰色、婚姻色で青味をますように記述されているとは思われますが、この個体に限って言えばさほど青味を感じませんでした。国内で観察の観察のチャンスがどれほどあるかわかりませんが冬羽の嘴は黒く、基部に黄色みがあるらしいです。

そうだなあ、識別で迷うような鳥じゃないって書いちゃったけど、ん~っ、クロサギの白色型がいるような南西諸島から先に遠征されるような奇特・・・いや熱心な方は跗蹠や脛の色合いも含めて観察された方がいいかもしれませんね。ともあれ野鳥園ではこの時期だけ稀に観察される鳥なので、観察できてよかったです。

ササゴイ2年目春夏・・・重箱の隅です

6月は仕事が忙しくてご紹介が遅れて申し訳なかったのですが、野鳥園では珍客ですがササゴイが観察されていました。迷うような鳥でもないのでながしていたのですが、お客様のY田さんにお写真を頂戴したところ、面倒臭い・・・いや興味深い子だったので記事を残しておくことに・・・。

↑の写真は以前(2012/6/8)に撮影したササゴイ成鳥です。今回の子とほぼ同じ時期に観察された個体です。では今回観察されたこと比べてみましょう。

全体に褐色味が・・・。サギ類の換羽は早くから始まるので体羽は成鳥っぽく見えますが、翼はバフ色の羽縁と先端のバフ色小班が残り、わずかに小雨覆の一部がササゴイの名の由来となったスレートブルーに白い羽縁の成鳥羽に換羽しているのがわかります。2年目の春夏の若鳥君ということですね。

この子も以前撮影した2年目の春夏の若鳥君ですが、今回の子よりは換羽が遅い子のようです。肩羽は一部青灰色の羽が見えますが短く褐色の幼羽が残っています。下面も暗色がかっていて成鳥のような青灰色ではありません。

Y田さんは飛翔写真も撮ってくれていたので大変参考になりました。内側初列風切と次列風切の先端にもバフ白班がありますね。頭の冠羽もまだ短いようです。

参考までにこれまた以前撮影した巣立ち直前の幼鳥の写真を揚げておきます。ササゴイは夏鳥ですから、以降第一回冬羽で渡去し、翌年の初夏に今回の子のような二年目の春夏の羽衣で渡ってきます。その年の(二年目の)換羽で成鳥羽になるのか、あるいは二年目の秋冬の羽衣で褐色味を帯びた成鳥羽とことなる羽があるのかmedaichiは知りませんが、ほぼ成鳥の羽衣になると思われます。

ともあれ普通は図鑑には幼鳥と成鳥ぐらいしか記述・写真がない場合が多いです。識別が難しい鳥ではないのでそんなものなのでしょうが、二年目の春夏の写真はとても面白かったです。