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ハクセンシオマネキと干潟の生き物・・・

大阪市では、2023年7月30日(日)に、野鳥園で生き物観察プログラムの「ハクセンシオマネキと干潟の生き物かんさつ会」を実施します。秋のシギチドリ達の渡りが始まる前に、ガイドの解説でハクセンシオマネキや干潟のいきもの達を観察しませんか。申し込みや詳細は本サイトから。リンクを貼っておきます。  ハクセンシオマネキと干潟の生き物かんさつ会

 

シギチの国内標識が変更になっていた件

毎度のことではあるけれど、秋の渡りで野鳥たちが帰ってくるまで、medaichiはネタづまりで、本サイトやブログの更新に四苦八苦せんといかんわけで・・・。双眼鏡やらデジスコネタでお茶を濁すのが常套の手口ではありますWが~。暇かと言うとそうでもありません。先日、トウネンとハマシギの標識鳥の記事かきましたが、そこら辺の話でいうと東アジア・オーストラリア地域のカラーフラッグのコンビネーション( 標識の国別・地域別の組み合わせ )の更新変更のチェックとかもしています。

シギチドリの標識の組み合わせについては、ネタ元のEAAFPのPDF「Shorebird Color Flagging Protocol on the East Asian-Australasian Flyway」の更新をチェックしたついでに、国内のネタ元の山階鳥類研究所の「調査地域別のフラッグの組み合わせ」を久しぶりに見に行くと、なんと「日本 千葉県・東京都 東京湾」のフラッグの形が変更されたため、調査地域別のフラッグの組み合わせ図を差し替えました(2019年5月27日)」となっているではありませんか。

大雑把に言うと千葉県・東京都の東京湾エリアと、千葉県・茨木県の利根川下流エリアの二つに変更されてました。上のイラストの様に本サイトの図版も新旧併記で変更入れておきました。「2019年5月って、4年前やん・・・」と青恥もええとこですみません。ついでながら、兵庫県立コウノトリの郷公園で出しておられる「コウノトリの足環カタログ」も2023年4月7日に更新されてました。これは滑り込みでセーフつうことで勘弁願います。

ハシボソガラスとか・・・

 

渡りの鳥たちが繁殖地へ旅立って園内は寂しい・・・。カメラのお父さんたちも旅立って展望塔も寂しいW・・・。ってことで今朝は園内にいるハシボソガラス君達。medaichi的にはハシボソガラスは農耕地、田園地帯の鳥と思っていて、ヒトと距離の近いハシブトガラスと比べて、野鳥園のような都市公園で観察できるってイメージなかったんですが、野鳥園にはずっとワンペアが居ついています。

今季の繁殖は・・・? と巣立ちの幼鳥を探してみるとなんか2羽寄り添っていますが、雰囲気大人っぽいですね。

そうこうしているともう1羽やってきました。

ああ、口の中が赤いのでこっちの子が幼鳥でしたね。巣立って日にちが経過している子のようで、青い虹彩は見えませんでした。ハシボソガラスのblue-eyeも観察したかったんだけどまあいいや。野鳥園のハシボソガラス君たちは今季も繁殖成功ってことでした。

標識鳥の蛇足的余談とか・・・

 

先日紹介した標識ハマシギなんだが、本サイトの観察記録に揚げる際、標識のついている場所を書くのに「右脛 : 緑青フラッグ / 右跗蹠 : 無し 左脛 : メタルリング / 左跗蹠 : 無し」というような書き方をしてしまった。読者の方からお問い合わせもいただいたので少し説明を・・・

要は「脛 :すね」やら「跗蹠 : ふしょ」というのは鳥の外部形態の呼称で、羽衣を指す初列風切だの大雨覆なんかは馴染みがおありだろうけど、この場合は鳥の足のなかで羽毛に覆われていない裸出部の名前ということです。写真でもよかったのですが暇にまかせてイラスト書いてみましたW。

右図の踵関節から上を「脛」といいます。また、踵関節から下、足趾との間を「跗蹠」と言います。ん~、踵・・・、逆に曲がった膝関節みたいに見えますねえW・・・。

鳥の大腿部と膝関節なんですが実は羽毛に覆われていて外から見えません。下腹の羽毛から出ているように見えるのはのは人間の脛にあたる部分になり、その下の関節は踵に相当します。シギチドリを見てきた方にはなじみがあるかもしれませんが、スズメ目なんかだと、普通、関節から上の脛の部分は羽毛に覆われて見えないので「何のこっちゃ・・・」となるかも・・・。

こっから先は少々やっかいなのですが、関節から上の脛のうち羽毛に覆われている部分を「腿」と書いてありますが、多くの図鑑の巻頭の図版ではまあ「腿」となっています。medaichiなんかは「脛だろう・・・」と思うのですが、多分に感覚的というか習慣的に「腿」と言われてきたのではなどと推測しております。

ここら辺はワシタカの図鑑なんかは「脛」と書かれているようなんですがどうでしょう?  膝から下を下腿などという場合もありますから、あながち間違いだと言うこともできないのではと思わんでもないんですが・・・。medaichiの大好きな「重箱の隅」ですW

肝心なことを書き忘れちゃいけません。シギチドリの標識鳥を記録あるいは報告する場合、混乱があってはいけませんし。脛やら跗蹠やら面倒なので、関節部を境に「右足上 ; 青緑」とか「左足下 : メタルリング」というような表現を使用するようになっています。この辺は本サイトの「フラッグのついたシギチドリをみつけたら」に書いてあります。

標識ハマシギと標識トウネン・・・

偉いさんが「フラッグ付のハマシギがいるぞ~!!」とおっしゃるので、カメラを持ち出してパシャリ。画面中央の子だ。ごらんのとおりファインダいっぱいにいるハマシギ、トウネンのなかにいる一羽を探す面倒な撮影だW

見やすいように中央を切り出すと、右足上に緑フラッグ/青フラッグ・左足上にメタルリングが見えますね。中国は江蘇省の標識鳥のようです。左右やそれ以外の標識がないか、別アングルの写真も検討しておきます。

 でもって江蘇省標識のハマシギ君を追いかけていると、ハマシギ君の後ろを何だかもぞもぞするトウネンが横切りました。

4/12にmedaichiが撮り損ねた黒白フラッグのトウネン君のようです。大慌てで数枚落としてほっと一息・・・。右足上 黒/白フラッグは中国 上海の揚子江河口の標識鳥です。

medaichiが「撮れたど~」と一息ついていると、偉いさんが「標識トウネンと標識ハマシギが両方写っているのも撮っといてちょ」と無理難題をおっしゃる。しょうがないのでスコープで鳥を確認しながら、接近したときに当てずっぽうで100枚ほど連射したらなんとか・・・W

 

サンコウチョウとか・・・

昨日(5/11)に、野鳥園では今季初記録。本サイトに揚げた写真が下の証拠写真程度だったので撮り直し~って、代り映えしませんねえW。少々やっかいな条件のところに潜り込んでる子なもんで、まあ、こんなもんでしょう。

で・・・、これが昨日の証拠写真W  medaichiの機材はガラパゴス化したデジスコなもんで、m4/3の本機に20mmのレンズ、アイピースが30倍の単焦点で35mm換算で1.200mmの超望遠・・・、撮影距離が近いと尾羽が簡単にフレームアウトするのです。

medaichiの場合、野鳥園の緑道での撮影は被る枝葉の間隙を掻い潜るようなことになりますから、AFならかぶりの枝葉にフォーカスをひかれますから、マニュアル撮影で撮ってます。

鳥までの距離が( この場合サンコウチョウですが )、十分にある場合はこんな風に引いた絵作りで、尾羽を含めてフレーム内に収めることができます。少々インパクト薄くなりますが、まあ好き好きってことで・・・。