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10/18 ウラギクだとか・・・

こないだ、長居の大阪市立自然史博物館のセンセが来て、なんでも野鳥園の干潟部分に塩性湿地特有の植物のウラギクが自生してるとのこと。環境省NT(準絶滅危惧)で大阪府の準絶滅危惧種でもあるらしい。後で干潟部の作業道に出てみると、キク科の薄紫のなんとも可愛らしい花が満開だった。

ん~? medaichiには花期ならキク科ってわかるけど、まだ葉だけの時はキク科ってわからんWW。普段、作業しててもヒメジョオンぐらいに思っていたW。よく見れば花弁幅広目ですよね~。うわ~、絶滅危惧種かあ。聞けば大阪湾奥の最大の自生地だとか・・・。結実して種子が散るまで下手に刈ると怒られそうだなあ。でもって南池作業道でmedaichiが草を刈り残していても、ウラギクっつうことで悪しからず。

続サメビタキの重箱の隅

10/13(日)の朝、囀りの丘奥にサメビタキがいました。medaichiが現着するとカメラのお客様がすでにおられて、「これってサメビタキですか?」とおっしゃる・・・。ん~? 頭が黒いし嘴も短いので無茶苦茶サメっぽいW。

でも、そんなんじゃダメですよね。大阪南港野鳥園のお客様ならご存じのように、medaichiはサメビタキについては「下尾筒!! 下尾筒!!! 」と普段からわめき倒しておりますから、下尾筒の暗色の軸班が確認できんと「サメビタキやね~」と安心できんわけですね。

本サイトのコラムで「サメビタキ族3種の識別・・・」等という御大層な記事揚げちゃったもんで、まあ、medaichiはサメビタキから逃げられんつうことですねW。でもって、この子は結構写真を撮らせてくれたということもあり、今までに撮りためたサメビタキ族の写真にプラスして、本サイトの方も少し加筆してみることにします。

本サイトのコラムではサメビタキの胸の縦班については「縦班の強めに出る個体がいる・・・」位でお茶を濁していたんだけれど、「それじゃエゾビと区別つかんやないか~!! 」と怒られそうなんで、もうちょっと書き込むことに・・・。

胸から脇の縦班についてエゾビタキとの区別は、サメビタキの場合はやや暗めの灰色の地にやや滲んだというかぼやけた不明瞭な暗色の縦班、エゾビタキは明るめの汚白色或いはバフ色かかった地にサメビタキに比べるとハッキリした暗色の縦班ってことで識別できそうです。

サメビタキは鳥類目録改定第7版に記載されているのは Muscicapa sibirica sibirica の1亜種だけやから中央アジア・インド・ヒマラヤあたりの亜種は気にせんでええっつうことなんやろうけど、それはそれで、縦班の差異は成幼に由来するのか個体差で片づけてええのんか浅学菲才なmedaichiにはまだよくわかりません。

重箱の隅はいったん横に置いといて、本サイトのコラムの写真ではきちんと説明できんかった雨覆の羽縁の色について、使えそうな写真が撮れたので書いときます。エゾビタキの雨覆と三列風切の羽縁はおおむね白く見えます。サメビタキの大雨覆と三列風切の羽縁はわずかにオレンジ色がかったバフ色に見えるので背中からの写真には識別に使えそうです。

春にはこの辺りは摩耗して認められなくなりますが、まあ、春はエゾビおらんし間違うことは無いでしょうね。

こっから先はまだ勉強してないんだけれど、秋口はよくこんな風な写真を見せられて「サメビですよねえ・・・」と良く聞かれます。普通コサメビタキの目先は白く抜けているのですが、気のせいかもしれんのですが第一回冬羽の子には顔が黒っぽく見える子がいるような・・・。幼羽ということなのだろうか?  ご丁寧に嘴が短く写ってる写真とかW。

まあ、機会があればご紹介しているように、コサメビタキの初列風切は他の2種に比べてハッキリ短いので、下尾筒が写ってなくても背中から三列と風切が写っていれば何とか識別できますね。

野山の鳥も紹介しないと・・・

ん~、当ブログのお客様の中にはお気づきの方もおられるかもしれませんが、medaichiは去年の秋から冬にかけて緑道の野山の鳥たちをあまり撮影していません。展望塔から撮影できる子達をメインに書いていました。秋に椎間板ヘルニアから坐骨神経痛が出て、薬でふらついてうまく歩けなかったってのを言い訳にサボってましたW。すんません。

夏に神経痛の薬や鎮痛剤から離脱できたので、涼しくなってきたしリハビリかねて動き回ろうかと・・・。で、今いるオオルリの第一回冬羽の♂が・・・。実はmedaichiはオオルリ♂の第一回冬羽の解説に使えるようなレベルの写真を撮れてなくて、オオルリの記事書くときに不自由してました。やっと本サイトのオオルリの記事の写真を差し替えできることに。オオルリなんかはたくさんいるんですけど撮れないときはそんなもんです。

medaichi個人的には本当は一枚目の写真のような図鑑みたいな写真より、こんな双眼鏡の視野を切り取ったような臨場感のある写真がアリなんですが、本サイトの「こんなん出ました~」で紹介するっていうと多少図鑑的にわかりやすい写真にならざるをえませんね。

でもって、この図鑑的にWわかりやすいキビタキ君は、お客様のY下さんにお写真提供いただきました。多謝 いいなあ・・・、これも解説に使えそうですねW。

秋の渡りの頃は春に比べて木々の葉が茂っているので、見つけるのもさることながら鳥たちがなかなかスッキリしたところに止まってくれなくて苦労します。エゾビタキなんてもともと鳴かんし、鳴いても「ツイッ」。サメビタキを探すmedaichiは延々とこの子やコサメビタキの写真を撮り続けることに・・・。

ミユビシギのこと・・・

ミユビシギがこのところ記録に揚がっているが、野鳥園ではそれほど普通の子ではないのでこのブログでも紹介したことはないような・・・。ということで後々検索かけた時のために記事にしておこうかと。

今回観察されている子は幼鳥羽から第一回冬羽に換羽中ということで、当ブログのお客様のために随分昔に撮影したミユビシギ幼鳥の写真を探してきて比べてみることにしましょうか。左の幼鳥の上背や肩羽には明瞭な黒い軸班のある羽があり白黒のコントラストが強めです。右の第一回冬羽に換羽中の子では、↓で示した肩羽に灰白色の冬羽が見てとれます。

まずい写真で恐縮ですが、同じくこの春に観察されたミユビシギも肩羽の一部が赤褐色の字に黒い軸班のある夏羽に換羽しているのがわかります。換羽中のミユビシギは何にでも化けるというか間違えられることの多い子ではあります。シギの仲間のああだこうだについては肩羽はとても重要なポイントだということです。

お久しぶりのコムクドリ・・・

9/7の午後にも出ていたコムクドリですが揺らぎで撮影はムズかったようでした。今朝早くに同じ展望塔前のナンキンハゼに来たようで、例によってお写真をY田さんに提供いただきました。上面の詳細は不詳ですが、頭部と下面は見えますね。嘴基部が肉褐色を帯びる♀第一回冬羽の子と思われます。

♂の場合、第一回冬羽でも♂の特徴が出てきている場合が多いと思われますが、成幼は羽衣にとらわれず嘴の基部一択で判断できるでしょう。参考までに春に撮影した♀成鳥と思われる子の写真も揚げておきます。

オオタカ幼鳥、若鳥??

8月の下旬にオオタカの記録が揚がっていたのだけれど、幼鳥だの成鳥だのと聞こえてきてはっきりしなかったわけで・・・。NPOのW田さんが「写真撮れてますよ~」ということで見せてもらうと、「ああ、この子幼鳥やないね。去年生まれの1歳秋の若鳥君やねえ・・・」ということに落ち着きましたW。

上面がわからんので胸腹の下面で見ると( 右側の子 )は横班が連なっていますね。以前撮った幼鳥君を召喚して比べてみることに・・・。例によってそれらしいというか怪しげなイラストで恐縮ですが胸の体羽は幼鳥では羽軸方向の暗色の縦班、1歳以降は羽軸に直角方向の横班となります。

図鑑では1歳秋若鳥 ( 本によっては2回秋・冬とか表現が違う場合もある 、ん~、ややこしい話は置いといて要は去年生まれの、この秋の時点で満1歳の子という意味 ) は、下面はやや褐色味があり、成鳥に比べてやや幅広で波うちの大きな横班があり、この胸腹の横班は成長するにつれて幅が狭くなっていくとか書かれている本もあります。まあ、成鳥の胸腹はより白っぽく見えるということですね。

日頃、「図鑑に書いてあることは鵜呑みにせず、実際のフィールドでどう見えるか、しっかり確かめるのが上達の・・・」等と偉そうなことを言っているので、これまた以前撮影した、いかつ~い♀成鳥を召喚して比べてみることにしましょう。

「こんなの誰がみたってオオタカ成鳥だい!!」という声は無視して、下面の色とか胸腹の横班の太さ、横班の波うち具合とかに注目しましょうねW。あ~・・・1歳秋の子は個体差がかなりあるみたいで見え方は個々で違いが大きいようです。

えへへ、前回のカラシラサギでやらかしたmedaichiはやや慎重モードに・・・。オオタカ君の羽衣をチェック。ああ、腹中央あたりに縦班のある幼羽が数枚見えますね。幼羽が残存しているのなら去年生まれ1歳秋の若鳥君決定ですね。