作成者別アーカイブ: medaichi

キセキレイのこと・・・

普通見慣れたセキレイは、大雑把に川の河口部或いは都市部にハクセキレイ、中流域にセグロセキレイ、上流の山地・渓流域にキセキレイって棲み分けているわけで、野鳥園のような河口部・埋立の市街地にはハクセキレイしかいない。とは言うものの、春秋の渡りの季節ならセグロセキレイを含めて通過しているので、野鳥園で観察できないわけではないです。

別にmedaichiが不精をかましてるってわけではないですが、本サイトにも揚げたことありません。理由は、今朝もそうですが薄暗い緑道でシャッタスピードも上がらんのに、やたら尾を振るセキレイは苦手です。ノイズを嫌ってiso感度は400、せいぜい上げても800で撮影しますから、例によって上のような大量のボツ写真を・・・。

嘴が基部まで暗色、足も肉色だけどかなり暗い色合いなので成鳥だろうと・・・。喉下はほとんど白いから♀成鳥でいいのかな。♀の冬羽と第一回冬羽は見分けにくいそうなんですがどうだろう?  ん~、判らんってことは無いんでしょうけどね。「キセキレイか~」なあんて言わず、よく観察せんといかんですね・・・反省。

クロツラヘラサギ・・・おまけの続き

クロツラヘラサギの年齢っつうと、基本的には風切等の暗色部、虹彩、嘴の色や皺模様とか外観から推定可能なんだが、風切、翼の暗色部の話はヘラサギの稿でもやったから、今回は嘴にもうちょっと注目してみよう。

クロツラヘラサギの嘴は左の写真の様に黒くて上面に基部から先端近くまで皺模様があります。ヘラサギの嘴は先端に幅広の黄色班があってめだつのですが、クロツラヘラサギも先端に僅かに黄色班が出る個体もいます。まあ、目先の裸出部の形状が違うから間違わんと思います。

 

ああっと嘴の話でした・・・。上の写真の左の子は2014年の今頃、10/5の撮影で1齢の幼鳥ですね。嘴の色はもっとピンクというか肉色掛かってるかと思ったんですが、この子は黄褐色味がかって見えますね。右の子は嘴は黒くなっていますが、上面には皺模様が無く平滑です。風切の暗色部が見えなくても、黒くても平滑な嘴が見えれば2齢の亜成鳥であることがわかります。

写真が暗いのでわかりづらいですが、medaichiが読み散らかした資料には、2齢位から虹彩の色も赤みがかるそうですから、注意しないといけませんね。それから、嘴上面の皴模様ですが2齢の春にかけて1月ごろから嘴基部から皺模様がうっすら出始めるらしいので、皺模様でああだこうだ言う時は地雷を踏みそうですね。

久しぶりのクロツラヘラサギとか・・・

今日10/10は「ムギマキ」の日と勝手に決めているmedaichiなのだが、今朝は8時過ぎに珍客のクロツラヘラサギが1羽南池に来てくれた。しばらく採餌して休憩、お昼前には飛び去ってしまった。

ヘラサギはユーラシア大陸中央部で繁殖しアフリカ、ペルシャ湾、インド、中国南部で越冬し個体数も多いのだが日本への飛来数は少ない。クロツラヘラサギは分布が局地的で朝鮮半島、中国遼寧省の黄海沿岸、ロシアのウラジオストク周辺で繁殖して、主に台湾、中国南部沿岸からベトナムで越冬する。日本の九州・沖縄エリアでも越冬数は300羽を超えて増えてきている。

クロツラヘラサギは野鳥園では2017年の6月以降記録は無かったんじゃないかと・・・。一方のヘラサギは2013年に府下3例目の初記録以降、ここ数年秋冬の観察例が増えていて面白いもんだなあと思っています。

例によってブログのお客様にはおまけの画像を揚げておこう。ブレましたが翼先端の写真が撮れました。風切先端の暗色部もなく成鳥と思われます。右翼先端に不明な影が写りこんでいますが無視してくださいW。成鳥で嘴基部というか目先に黄色部があるのですが無い個体もいて個体差が大きいようです。

ヘラサギ成鳥は嘴先端に黄色部分がありますがクロツラヘラサギは黒くなります。この嘴先端の黄色班ですがクロツラヘラサギの場合、成鳥の一部に幅の狭い黄色班が出る個体もあるようです。必ずしも加齢によると言えないようで無い個体もいます。

今朝はオオムシクイ・・・おまけ解説

オオムシクイ

オオムシクイの地鳴きは「ジジッ、ジジッ」と強いのでいればすぐわかるんだが、外観・写真ではメボソムシクイと区別がつかんから、撮影しっぱなしだと後で「これ、どっちだっけ・・・?」とズボラなmedaichiはしょっちゅう慌てています。ん~、手前の細枝の被りが無ければ完璧やったのになあ~・・・って、まあいいっか。

ブログのお客様にはサービスで普通のムシクイ3種の細部をお話しておきましょうか。今日は眉班と下嘴ですね。メボソムシクイ、或はオオムシクイの眉班は黄白色で目先、嘴基部手前でブチ切ったように途切れている場合が多いようです。

エゾムシクイ

エゾムシクイも地鳴きは強い「ピッ!」あるいは「ヒッ!」で、ジョウビタキの「ヒッ!」に似ていますからこの子も鳴いていればわかりやすいです。いつも書いている様にエゾムシクイの上面は、頭部の暗灰褐色と肩の緑褐色の色合いの違いが特徴的ですから・・・って、今日は眉班と嘴でしたW  眉班は嘴基部から目先へと続き汚白色っぽく、目先あたりの前半はバフ色かかって見えることが多いですね。

でもって下嘴ですが橙黄色のセンムシやメボソと違って、エゾムシクイの下嘴はピンクがかって見える肉褐色です。ん~、図鑑とかにはさらっと書いてくれてますが、「こんなの写真撮らんと絶対わからんやろ~!」レベルですよね。ハッキリ言ってエゾムシ君の下嘴が写ってる写真探すの手間取りました。エゾムシ君は足もピンクがかった肉色で、裸出部が特徴的でおもしろい子です。

センダイムシクイ

センダイムシクイ君も頭央線以外なら、下嘴の色はベタっと橙黄色で暗色班が無いのでわかりやすいです。medaichiは下嘴のベタっと黄いろい子をみると「イイジマムシクイ?」などと虫の良い妄想ばかりしていますがまだ当たったことはありませんWW

キビタキ♂とか・・・

ここんとこ地味目の茶色い鳥ばっかだったので、今朝はマジ探しました。まあキビタキは鳴き声を頼りに探しやすいと言えば探しやすいんですが、撮れる撮れないはその時次第ですね。今朝の子はちょっと露出が厄介な状況で黒色部がつぶれ気味ですが、まあうまく処理できた方だと思います。

ブログのお客様にはおまけ。オオムシクイの「ジジッ!」という声ばかりしていましたが、この子は短く「ヒッ!」と強めの地鳴き、バフ色かかった眉班、下嘴の暗色班、肉色かかった足の色でエゾムシクイ。