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ササゴイ2年目春夏・・・重箱の隅です

6月は仕事が忙しくてご紹介が遅れて申し訳なかったのですが、野鳥園では珍客ですがササゴイが観察されていました。迷うような鳥でもないのでながしていたのですが、お客様のY田さんにお写真を頂戴したところ、面倒臭い・・・いや興味深い子だったので記事を残しておくことに・・・。

↑の写真は以前(2012/6/8)に撮影したササゴイ成鳥です。今回の子とほぼ同じ時期に観察された個体です。では今回観察されたこと比べてみましょう。

全体に褐色味が・・・。サギ類の換羽は早くから始まるので体羽は成鳥っぽく見えますが、翼はバフ色の羽縁と先端のバフ色小班が残り、わずかに小雨覆の一部がササゴイの名の由来となったスレートブルーに白い羽縁の成鳥羽に換羽しているのがわかります。2年目の春夏の若鳥君ということですね。

この子も以前撮影した2年目の春夏の若鳥君ですが、今回の子よりは換羽が遅い子のようです。肩羽は一部青灰色の羽が見えますが短く褐色の幼羽が残っています。下面も暗色がかっていて成鳥のような青灰色ではありません。

Y田さんは飛翔写真も撮ってくれていたので大変参考になりました。内側初列風切と次列風切の先端にもバフ白班がありますね。頭の冠羽もまだ短いようです。

参考までにこれまた以前撮影した巣立ち直前の幼鳥の写真を揚げておきます。ササゴイは夏鳥ですから、以降第一回冬羽で渡去し、翌年の初夏に今回の子のような二年目の春夏の羽衣で渡ってきます。その年の(二年目の)換羽で成鳥羽になるのか、あるいは二年目の秋冬の羽衣で褐色味を帯びた成鳥羽とことなる羽があるのかmedaichiは知りませんが、ほぼ成鳥の羽衣になると思われます。

ともあれ普通は図鑑には幼鳥と成鳥ぐらいしか記述・写真がない場合が多いです。識別が難しい鳥ではないのでそんなものなのでしょうが、二年目の春夏の写真はとても面白かったです。

今いるクロツラヘラサギ・・・

昨日5/18に記録の揚がっていたクロツラヘラサギだが、medaichiは仕事で来れんかったのですが今朝も残っていてくれました。近くでないとデテールが見えんので写真を撮ってみてみましょう。虹彩はわずかに赤みがかった暗色で、嘴は基部が黒っぽくなっていますがまだ総じて肉褐色味を帯びています。嘴基部にも皺文様もなく平滑です。体羽は遠目には全体に白っぽく見えたのですが、近くにきてくれたので、雨覆は幼羽が残っているようです。

飛翔写真は撮れんかったのですがノビ~ってしてくれたので翼を観察できました。外側初列風切の先端に暗色班が顕著にあり、初列風切・次列風切の羽軸が黒く見えます。以上の観察点からこの子は去年生まれの2暦年目の春ー夏の個体と思われます。この段階で短い冠羽が生える個体もいるようですが、成鳥のような栗色がかった胸の色合いにはならないそうです。

標識鳥もいるかも・・・

今日は西池の石積みに標識カワウが・・・。例によって左青リング/No490白文字、兵庫県昆陽池での標識です。琵琶湖の標識鳥には黄色コイルがつけられているかと・・・。琵琶湖の個体は西日本各地で記録されているらしいのですが、野鳥園では兵庫県昆陽池での標識個体しか観察されていません。

干潟が現出するとシギチドリが集まってきて、展望塔から北池干潟を眺めると、昨日では数百羽のトウネンとハマシギ、メダイチドリなどが採餌する様子が観察されます。medaichiらは当然この子らをカウントするわけなんですが・・・。数を勘定するってことは要するに群れの端っこから1羽ずつみていくわけで・・・

ある程度まとまった数のシギチドリが入れば、こんな風に右上/黒白/中国上海・崇明島の標識を付けたトウネンを観察することもあります。野鳥園ではロシアやオーストラリア等で標識された個体もけっこう観察されています。まあ、距離にもよりますが望遠鏡で標識は確認できるが、撮影となると別物で大抵は面倒なボツ写真の大量生産という羽目になりますね。medaichiが昨日機嫌が悪かったのはこいつのせいですW。

とりあえずのサンコウチョウ・・・

今日はトウネンが423羽と今季MAXでえ~、右上黒/白の上海標識個体がいて~と賑やかだったのですが、標識個体の写真が遠かったのもありますがうまく取れずバチクソ機嫌の悪いmedaichi・・・。でもって、「サンコウチョウ出てるらしいで~」とNPOの偉いさんがけしかけるので、「まあ、ここ数日お客様頼みで撮りに行ってないからいいっか・・・」と勢いで出撃することに・・・。

「ん~、どうせ高い枝先のサンコ、見上げで撮っても黒つぶれやろしな・・・」等とブツクサ文句垂れながらもとりあえず+補正を・・・。むむむ、このカットムズかったのですが、一瞬サンコに木漏れ日が偶然あたってアイリングのブルーが撮れました。あはは、マグレもええとこなんですが、まあ相手が野鳥なもんでこの「マグレ」っていう要素はあるでしょうね。野鳥写真やってるやつが身も蓋も無くなるような言っちゃいけませんが、シャッタ押さんと絶対撮れんわけですから、撮ったもん勝ち、シャッタ押したもん勝ちっていうのはありますね。

5/4カラアカハラ♀がいました

今シーズンはクロツグミの当たり年というか、個体数も多く囀りも楽しませてくれた。で、「そろそろマミジロの・・・」というわけで階段下へ・・・。アカハラ3羽にくっついて、なんか変なのがいる・・・。双眼鏡でみていると喉下から胸にかけて白っぽい。警戒心が解けてなかったというか、medaichiの動き方が下手糞なので飛ばれてしまいましたW。

待つこと2時間・・・。去年の春にカラアカハラ♂の1stSと思われるのが来ていたので、まあ期待はしていたんですが今季は女の子が来てくれましたね。カラアカハラの♀です。普通、単独で他の鳥にくっついている子じゃないんですけどね。暗かったのと接近できなかったので写真にデテールがが出ず申し訳ありません。

幼羽っぽい印象は感じなかったのですが、上面に青灰色味もさほど感じられず、medaichi的には♀の第一回夏羽の印象を残して判定保留Wとさせてもらいます。あまり見たことない鳥なうえに普段の勉強不足で・・・不悪!!

堤防のチュウシャクシギと言えば・・・

今朝は「朝一から植栽の剪定を・・・」とかで道具揃えていたら、そうだ!! 偉いさんから「シギチ、カウントしといてな~」と言われとったの思い出した。でもって、展望塔から干潟を見てもまだ満潮でシギチの姿は見えません・・・って普通なるんやけど、シギチドリは岸の岩の上とかで潮の引くのを待っていることもあるので、干潟だけじゃなくて周辺も探します。

あ~、チュウシャクシギが7羽堤防の上にいましたね。んん~っ、遠い・・・W 200m以上あるし、なんつうか面白味も趣もない絵面ですね。

しょうがないので待っていたら、運よくタグがバージ曳いてきたので背景に・・・。うむ、なんか港の雰囲気出ましたね。別段、大阪港の雰囲気出す義務はないんやけど義理はあるんで・・・、なんでかというと野鳥園って大阪市港湾局の施設やからですね。

なんでまた堤防のチュウシャクシギやなんて、普段medaichiが撮りもせんもの撮って遊んでいたかと言いますと上の写真・・・、15年くらい前の季節はちょうど今頃( 2010/4/23でした)、場所も、今朝のチュウシャクシギ達がとまっていたあたり・・・。チュウシャクシギの小群のなかにいたシベリアオオハシシギ( 赤い子 )を思い出したからです。

ちょうど前線でも通過したのか暗くなり、あはは、なんか北ヨーロッパの港の写真みたいですね。この時分はまだデジスコ用の良いカメラも持ってなくて、四苦八苦したの思い出しました。ん~、やっぱこういうのは「柳の下のドジョウ・・・」ってもんですよね。