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どうしても夕暮れカモウオッチング・・・

え~、野鳥園で企画した夕暮れ「カモウオッチング」なんですが、新型コロナウイルス感染症の感染のまん延防止等重点措置により順延、あわせて同措置の延長が要請されましたので中止とさせていただきました。でもって、こういうイベントの時、medaichiらは「本来夜行性のカモ達や猛禽の攻撃を避けて、越冬中のハマシギ、シロチドリ等のシギチドリも夜の干潟で採餌しています・・・」等ともっともらしいことをお話してるわけなんですが・・・「夜中じゃみえんだろ・・・」という影の声も。

中止になってこのまま流れるのもくやしいので、秋の水場観察で威力を発揮してくれたトレイルカメラを干潟に置いてみようということに・・・。1回/10分で撮影することにしました。

ご覧の様に冬場の干潟は昼間は結構寂しくて、少しのカモ達やサギ達とか葦苅でいそがしくしているmedaichiくらいしかいません。

で、西池干潟の中央部にカメラをセットして夜間の観察、撮影にチャレンジしてみました。カメラに内蔵の赤外線光源とレンズの関係で、ほぼ真ん中の水溜まり周辺までしか写らんでしょうがやってみましょう。

おお~っ!! カモ類とハマシギが採餌しているのが撮影できました。大成功ってことですね。まあ潮の干満がありますから、満潮の時や干潮で汀線が遠い時はなんにも写っていません。ひたすら真っ暗WW

コガモやヒドリガモに混じって、昼間は観察しづらいツクシガモの群れも撮影できました。

たくさんいないのですが、シロチドリも1枚だけ確認!!

なんとヘラサギとおもったらクロツラヘラサギではありませんか!  思いがけない収穫です。

いかがでしたか?  夜間の干潟ウオッチング。当然、medaichiらのNPOは調子にのって干潟や植栽部の夜間撮影を続けますから、また面白い画像が出てきたらご報告しますのでお楽しみに。

クイナとか・・・おまけ

暖かくなってきたからかも知れないが、汽水池にいるクイナ君の動きが出て来た。medaichiはこの子の様な地味目で密やかに生きてる子達が大好きなんだけど、レンジャをやめてから展望塔に腰を据えて日がな一日鳥を観ることともなくなった。今朝は運よく逢えたので今度は静かな葦原から聞こえるこの子の声を聴きたいもんだと思っている。今回の場所はざっと100m、よくても数10m離れた撮影になるので写真は期待できませんW。

こないだのオオタカ君の画像を整理していたら瞬膜が写っているのが3枚あった。まあ「瞬膜ってなんだ?」と思われるお客様のために説明すると・・・。ふつう、まぶたは上下に動きますが、鳥や爬虫類には、瞼とは別に水平方向に動いて眼球を保護する透明又は半透明の膜があります。 第三眼瞼ともいわれています。 鳥や爬虫類が瞬きをするとき、目の内側から瞬間的に出てくるため「瞬膜」と呼ばれていて、獲物を獲るときなど眼球を保護するためにあると考えられています。

野鳥を撮影してるとよく写っていますね。普通はボツってなるのでしょうがmedaichiは重箱の隅が大好きなたちなので当然保存します。野鳥ボーイズのみんなはマネしちゃだめだよW。

「ハイタカの木」弐号木・・・

先日はミサゴ君のお立ち台に来てくれたオオタカなんだが、今日はmedaichiの立てた「ハイタカの木弐号木」に・・・。ミサゴ君のお立ち台は緑地の樹木用の支持木の流用だから、まあ人工物の雰囲気がどうしてもつきまとうわけで、今日のハイタカの木の方が絵面はまあいいんだろうけど・・・。

とはいうものの、適度に枝が刈り払われたW ( 多分アラカシだったと思う )が、葦原の中にブッ立ててあるわけで、不自然って言えばまあ不自然やねんけど、野鳥園の展望塔から撮影したら葦原バックになるのは仕方のないことで、仕掛け臭のほのかに香る設定ではありますが、ご来場のカメラマン諸氏は其処等へんは目をつぶって・・・イヤ鼻をつまんで撮影をお楽しみくださいW。

クロツラヘラサギの三回目・・・

22/2/15(火)にクロツラヘラサギが1羽でたらしい。medaichiは仕事だったので「誰か、撮ってるだろう・・・」とお気楽に・・・。結局、お客様の山下さんにお写真を提供いただいた。

初列風切の暗色部もありませんし、羽軸も白く見えますね。少なくとも4齢冬羽以上の子かも・・・

でもって本日の重箱の隅は、クロツラヘラサギ目先の黄班・・・。個体差が大きくて成鳥でもない子がいるので年齢の識別には参考にはならんだろうが、個体差の大きさを根拠に個体識別できるだろうか?  去年の10/10に来た子と写真を比べてみた。ん~、目先の黄班の形状は酷似してますねえ。同じ個体の可能性が高いと思われます。

オオタカの蛇足的余談・・・

今朝は野鳥園に着くとオオタカがお立ち台に・・・。実はmedaichiミサゴだと思っていたW。眼鏡かけてなかったんですが、なんかシルエットおかしいのでよく見直すとオオタカだったというお粗末。胸下から下腹にかけて濡れているので、干潟でなんか押さえた後かもしれませんね。

その後、なんともケレン味のあるポーズを何度かとってくれるのですが、下半身がお漏らし状態ではなんとも様になりませんW。ご本人も日差しを浴びて乾かしておられるようですので気長に待つことにしましょう。

小一時間経過・・・。濡れた羽衣もあらかた乾いてきたようですね。だんだん凛々しくおなりになりました。ソワソワ、キョロキョロと動きも出てきましたので、そろそろ飛び立ちの予感が・・・

はい! 盛大に飛び去ってくれましたので、これにて撮影終了。

こっからはお遊びです。今季のオオタカ( 左の子 )、♀成鳥だろうということなんですが、ちょうど、お立ち台にとまってくれたので、以前、撮影した♂成鳥( 右の子 )と比べてみることに・・・。お立ち台の太さを参考にサイズを修正・・・って、厳密にいうとmedaichiはお立ち台の位置を変更していますので、同じ材木ですが向きが違うわけですが、お遊びだからいいのです。

手元の図鑑によると、オオタカの全長は♂50cm♀58.5cmとあります。左の子は若干羽衣を膨らませ気味ではありますが、おお~、いいサイズ感の差がありますねえ。右の子は羽衣に褐色味がなく♂でいいと思われますので、今季の子は♀成鳥決定!!  いつも定点で撮影しているとこんな楽しみ方もできます。

野鳥の会大阪支部の会員さんにはご記憶の方もおられるかもしれませんが、medaichiが以前ムクドリ通信にお遊びで出稿させていただいたコラージュだ。この時はお立ち台変更してないから少しは信ぴょう性あるか・・・。多分に怪しさ感満載ですがW、以降だいぶ年月経過していますので、お立ち台にとまった鳥の写真探してみることにしますW。

モズの蛇足的余談・・・

モズ子がいたのでなにげに撮影すると、偶然ですがナワシログミの明るい葉裏を背景にモズの嘴の形状がよくわかる絵が撮れました。探鳥会ネタとかで使い古された話なんですが、モズの上嘴の先端付近には欠刻と突起があって、「缶切り」というか「缶あけ」のような形をしているっていうことなんです。ハヤブサ類やモズ類などの上嘴縁にあるこの突起は嘴縁突起(tomial tooth)と呼ばれています。

ようは左の道具の様な形状をしていると説明せんといかんのですが、昨今これが意外と難しい。medaichiの子供の頃は、オレンジジュースだのトマトジュースなどは、こいつで飲み口と空気穴を開けて・・・。ん~、齢がばれそうな・・・。今時のプルトップしか見たこと無い世代の方に説明するのはちょっと面倒なことになります。話が散らかっちゃいましたね。缶切りの事なんかどうでもいいやW。

 

話は嘴縁突起(tomial tooth)のことなんですよね。なんでもモズ類やハヤブサ類にあるらしいんですが、万事粗雑なmedaichiはそんなの確認したことがありません。でもって画像倉庫を・・・

昨年の野鳥園界隈で大人気だったタカサゴモズ君に再登場願うことに・・・。ふむ、モズに比べると切れ込み・突起ともに浅いようですが、この嘴縁突起(tomial tooth)あることはあるようです。

ハヤブサの適当な写真は持っていないので、チョウゲンボウ君に登場願いました。

ん~、なんとなく嘴縁突起(tomial tooth)ありそうな感じですがいまいちハッキリ写ってませんね。別の写真探します。

しようがないので以前撮影したアカアシチョウゲンボウ君に登場していただきます。

おおっ! 立派な嘴縁突起(tomial tooth)が見えるではありませんか!  そうですね何事も鵜呑みはいけません。実証精神が大事です。ということで今日の重箱はモズ・ハヤブサ類にある上嘴の嘴縁突起(tomial tooth)のお話でした。medaichiはこういう重箱の隅が大好きなんですが、野鳥ボーイズのみんなはマネすると変な鳥屋になるからね。

まあいいんですが、足趾に把握力のある猛禽と、足趾のひ弱なスズメ目のモズじゃ狩りの仕方が違うと思うんだけど小動物食べる共通点はあるような。進化の過程でよく似た形状を獲得したということでしょうか。頭が痛くなりそうなんで例によって蛇足的余談とさせていただきます。