9/7の午後にも出ていたコムクドリですが揺らぎで撮影はムズかったようでした。今朝早くに同じ展望塔前のナンキンハゼに来たようで、例によってお写真をY田さんに提供いただきました。上面の詳細は不詳ですが、頭部と下面は見えますね。嘴基部が肉褐色を帯びる♀第一回冬羽の子と思われます。
♂の場合、第一回冬羽でも♂の特徴が出てきている場合が多いと思われますが、成幼は羽衣にとらわれず嘴の基部一択で判断できるでしょう。参考までに春に撮影した♀成鳥と思われる子の写真も揚げておきます。
8月の下旬にオオタカの記録が揚がっていたのだけれど、幼鳥だの成鳥だのと聞こえてきてはっきりしなかったわけで・・・。NPOのW田さんが「写真撮れてますよ~」ということで見せてもらうと、「ああ、この子幼鳥やないね。去年生まれの1歳秋の若鳥君やねえ・・・」ということに落ち着きましたW。
上面がわからんので胸腹の下面で見ると( 右側の子 )は横班が連なっていますね。以前撮った幼鳥君を召喚して比べてみることに・・・。例によってそれらしいというか怪しげなイラストで恐縮ですが胸の体羽は幼鳥では羽軸方向の暗色の縦班、1歳以降は羽軸に直角方向の横班となります。
図鑑では1歳秋若鳥 ( 本によっては2回秋・冬とか表現が違う場合もある 、ん~、ややこしい話は置いといて要は去年生まれの、この秋の時点で満1歳の子という意味 ) は、下面はやや褐色味があり、成鳥に比べてやや幅広で波うちの大きな横班があり、この胸腹の横班は成長するにつれて幅が狭くなっていくとか書かれている本もあります。まあ、成鳥の胸腹はより白っぽく見えるということですね。
日頃、「図鑑に書いてあることは鵜呑みにせず、実際のフィールドでどう見えるか、しっかり確かめるのが上達の・・・」等と偉そうなことを言っているので、これまた以前撮影した、いかつ~い♀成鳥を召喚して比べてみることにしましょう。
「こんなの誰がみたってオオタカ成鳥だい!!」という声は無視して、下面の色とか胸腹の横班の太さ、横班の波うち具合とかに注目しましょうねW。あ~・・・1歳秋の子は個体差がかなりあるみたいで見え方は個々で違いが大きいようです。
えへへ、前回のカラシラサギでやらかしたmedaichiはやや慎重モードに・・・。オオタカ君の羽衣をチェック。ああ、腹中央あたりに縦班のある幼羽が数枚見えますね。幼羽が残存しているのなら去年生まれ1歳秋の若鳥君決定ですね。
あ~、大変申し訳ありませんでした。8月18日以降、カラシラサギで揚げちゃった子ですが、近くで撮影できて画像を検討した結果、コサギ幼鳥と訂正させていただきます。ポヨポヨの幼綿毛が写っていますので幼鳥・・・カラシラサギの繁殖は国内ではないのでこの時点で大騒ぎ確定~ってなっちゃいます。
要は近くで撮影できたので、目先の裸出部の形状が幅広で狭くなっていないこと、黄色みが強いことで「コサギやろねえ・・・」という次第。嘴の短めに見えることや上下嘴の基部にかけて黒くないこともコサギ幼鳥ならアリです( これから伸びて黒っぽくなっていく )。コロニーで撮影された巣立ちの近いコサギの写真を見ると、こんな嘴の色・形状の子はいることがわかります。
またやらかしてしまいましたが、シレ~っと訂正させていただきます。
夏から秋にかけて渡りのシギやチドリもそうですが、野鳥園の水辺にカワセミの幼鳥たちもやってきます。普段、扱いの可哀そうな子達なので年一回くらいは登場いただくことに・・・。ん~? どうなんでしょうねえ、野鳥写真や観察のファンの方で結構「カワセミから入りました~」って方、多いのかなあ。
medaichiは元はネジの緩んだ山屋だったから野鳥趣味は山の小鳥達からでして、まさかシギチドリ関係の人になるとは思いもよらんかったわけで、カワセミの写真なんぞ野鳥園近辺以外で撮ったこともありませんでした。ていうか、ほとんど見てないW。
まあ、寡聞かつ浅学菲才の見本のようなmedaichiなので、カワセミ♂の下嘴が幼鳥から黒く、そして♀の下嘴は幼鳥のころから赤みを帯びるって知らんかったお粗末。そういえば山渓の「新版日本の野鳥」のカワセミの稿に「・・・幼鳥でも雄の嘴は黒い。」と記事がありました。反省
幼鳥ついでと言っては怒られそうですが、せっかくのお盆休みシギチファンのお客様も多い野鳥園で、シギやチドリを追いかけまわして飛ばしてしまうのはこ奴です。ハヤブサの幼鳥君・・・。「飛ばされてカウントできませんでした~」と総じてこいつのせいにしておける便利な子W。
とまあ、世間は猛暑酷暑ですが野鳥園の干潟は少しずつ賑やかになってきています。
今朝はアオアシシギの群れにコアオアシシギが1羽混じっていた。まだ8月の初旬だというのに冬羽への冠羽が進んでいるように見える。コアオアシシギが他の種に比べて換羽の進行が速いのかどうかは寡聞にして定かではないが、そのような印象があります。
昨シーズンの秋に飛来した成鳥冬羽と比べると、肩羽、雨覆、三列風切の一部に夏羽が残存しているようだ。
同じような時期・・・この場合8月初旬の成鳥の渡りのころのアオアシシギやアカアシシギなどと比べてみると、アオアシシギなんかは個体差があって肩羽の冠羽が進み始めている子もいるし、まだ黒っぽい夏羽の多く残っている子もいます。
まあ探鳥会とかで「おっ、コアオアシ・・・、換羽進んでるねえ。コアオアシって早いのかなあ?」等とさり気なく嘯けば、なんとなくベテランの雰囲気が醸し出されるのでしょうが、用量用法・使用上の注意を間違えないようにご利用くださいW。