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セイタカシギのこと・・・第二回冬羽

西池干潟にセイタカシギが3羽・・・。チラ見で、「♀adと第一回冬羽2羽か~」と流そうと思っていたら、左の個体Aに少々違和感があった。右の個体Cの足は黄色味がかった淡い灰ピンク色で第一回冬羽でいいと思ったのですが、左の個体Cの足の色は真ん中の♀adと思われる個体より僅かに淡いものの、けっこうピンク色に見えました。でもって年齢識別のために翼をパーッて広げてくれるまでまつことにしました。

最初に右端の個体Cがパーッてしてくれました。翼の後端に白色部がありますから、この子は今年生まれの第一回冬羽ですね。スコープでよく見ると嘴基部に赤みが見えます。「SHOREBIRDS」のセイタカシギの記述で「・・・juvenile may show some reddish at base of lower mandible」とありますから嘴基部の赤味は幼鳥あるいは第一回冬羽の識別ポイントのようです。

次に真ん中の個体Bがパーッと・・・。翼は脇に近い雨覆以外黒いですね。上面が褐色ですから♀の成鳥でいいでしょう。嘴も黒いです。

でもって左端の個体Aなのですが、パーッとしてくれると、初列風切に退色した幼羽が残っています。次列風切にも後端に白色部がある幼羽が残ります。シギは第一回冬羽は部分換羽で第二回冬羽から全換羽ですから、風切が換羽して幼羽の残るこの子は第二回冬羽となります。

ことさら第二回冬羽に換羽中とするのか、成鳥羽に換羽中と区別するのか迷いましたが、成鳥♂adに比べ第二回冬羽の上面が色味が鈍く、緑がかった艶のある黒色には見えないこと、足の色も成鳥に比べると僅かに淡く、セイタカシギについては第二回冬羽は区別したほうがよさそうです。

オマケでご参考までに、セイタカシギ幼鳥の写真を揚げておきます。

アカアシシギいました・・・

朝寝坊をした罰か、土砂降りの雨で濡れmedaichiになって野鳥園にたどり着いたら、アカアシシギが出ているとのことでした。雨で暗いし・・・、雨滴が写りこむし・・・、カメラ出すの嫌だったんですが記念撮影はしなくちゃなりませんね。

ブログのお客様にはオマケでもう一枚。この時期の成鳥はすでに冬羽への換羽が始まっています。アカアシシギ冬羽は、顔から下面への縦班は目立たず、上面も一様な灰褐色味を帯びベターっした感じになります。

記念撮影と言えば先日観察したゴイサギ君を忘れていました。北池を海水化してもう25年位経ちますが、以降この君は観察できなくなりました。幼鳥は何度か来ているんですが成鳥は久しぶりなもんで揚げておきます。ん~、ゴイサギの写真撮るのって何年振りかな?W

今日はセイタカシギ・・・

お昼過ぎにセイタカシギの♂ad・・・。近所の埋立地で複数番が繁殖していたのは確認しているから、多分その群れのうちの一羽。

ブログのお客様にはおまけで、ちょっとアングルを変えて撮影。背中が黒いのわかりますよね。♂adの特徴です。セイタカシギの頭部は個体差が多く、暗色班は様々な程度で現れますから決め手になりません。

秋の渡りが始まりました・・・

ヒトの渡る世間は「盛夏の候」ってことなのですが、シギやチドリの世間では北の国で子育てを終えた成鳥達の「秋の渡り」が始まっています。野鳥園の干潟には概ね7月の下旬から姿を見せてくれます。はじめは数は少ないですが日々個体数・種数を増すのが楽しみです。今朝は、アオアシシギadが展望塔前にやってきました。

今いるミサゴ・・・

ん~っと、展望塔施設の休館が延長になっちゃったし、なんだかんだで休館期間中の展望塔からの撮影は昨年から自粛みたいな感じで来たんだけれど、世の中イベントも無観客・オンラインってなことになってるし、「休館中だからこそオンラインで情報発信だいっ!!」とmedaichiは開き直っています。そうでなくても鳥ネタの少ない季節ですので勘弁してくださいとお願いしておきます。

でもって、今朝はお立ち台にミサゴがいました。数年前までミサゴは地域によって差異はあるかもしれないが繁殖期(4月~7月)は野鳥園でも観れんかったです。もともと以前使用されていたDDTとかの農薬の影響で数を減らしていた種ですが、medaichiが園内にミサゴのお立ち台をたてた10年位前から大阪港周辺でも目立って数が増えているようでしたが、それでも観察できない時期はありました。

繁殖期とは言ってもミサゴの繁殖開始年齢は4.5年、早くて3年ということらしいので、去年生まれの若鳥君は繁殖地に行かないで越冬地に残留ってこともありそうです。瀬戸内では留鳥で通年見られるらしいんですけどね。越冬地に残留とは言え、これも若鳥の数が増えての話だからうれしいことではあります。ああ、それとこの子瞬膜撮れてますね・・・

カイツブリ、繁殖してました。

先日(5/28)のオオバンの稿で、カイツブリは繁殖未確認って書いたところ、早朝、カイツブリが「繁殖したよ~」って雛を見せに来てくれました。汽水池の奥からやって来たようです。汽水池の奥(南端)は塩分濃度が薄いと予想) は条件いいのかも・・・。以前、南池に海水を導入する前は南池もけっこう塩分のある汽水でしたが、カイツブリが巣懸けしているのは観察されていました。オオバンもいけるかな?

番の片方の子が雛をもう一羽連れていました。3羽確認ってことで・・・