カテゴリー別アーカイブ: 野鳥

ツツドリとか・・・

早朝(06:30頃)のさえずりの丘に杜鵑(とけん)類が2羽いた。飛ばしてしまったが杜鵑類(カッコウ・ホトトギスの仲間)であることはわかった。基本、警戒心の強い鳥なので仕方がない、動きを止め固まるmedaichi・・・、待つことしばし、1羽が再度姿を現してくれたのでソロ~ッとシャッタを・・・

かなり大きく見えたのだが、カッコウではないかも・・・。鳴いてはくれなかったが胸の横班が僅かに見えている。横班はカッコウより太めと思えるし、虹彩も暗色だ。胸から下面の確認もしたかったのだが、まあいいやツツドリとしておこう。首胸あたりに褐色味があるから♀の様に見える。

この子も撮影はデジスコで、換算1.200mmで撮影。medaichiの場合、この1.200mmという数字は鳥が大きく写るという意味ではなくて、警戒されない距離をとって撮影できるという意味合いの方が大きい。手前の枝葉にフォーカスを引かれてもマニュアルで送れるので、とまり物はやっぱりデジスコの方がアドバンテージあるかも。

サンコウチョウとか・・・ムギ君も。

雨上がりの朝は野鳥の気配は少なかったものの、はばたきの丘にサンコウチョウ♂adが出てくれた。実のところミラーレス一眼を今季から試しているのだが、全然使える写真が撮れずで「ん~、デジスコの呪いか~?」 というわけでもないが、今朝はデジスコを持ち出した。面倒なシステムだが12年以上デジスコで野鳥の写真撮っているから、まあ、いれば何とか撮影はできますW。

でもって、以前から撮りたかったサンコウチョウのさえずり写真です。口の中を撮りたかったんですが、やや青味がかった黄緑色をしているのが確認できますね。ネット上では蛍光グリーンなどと書かれていることもあるようですが、そんなケバイ色ではありません。

色ついでに、サンコウチョウのアイリングの色なんですが、図鑑にもコバルトブルー(cobalt blue)と記述されてる本もあるし、その辺りからきてているのでしょうが、野鳥関係のサイトでもコバルトブルーと書かれているのがありますね。medaichi的にはコバルトブルーってもっと暗色やし、どっちかっつうと明るめのシアン(cyan)と違うかなと思うんですけどね。まあ、口の中の蛍光グリーンと同じで装飾過剰な表現ではあると思います。ちなみにMark Brazil著の「BIRD OF EAST ASIA」には単に”blue”とかかれていましたW

え~、5/3にいたムギマキ♂です。例によってmedaichiはムギ君とは徹底的に相性が悪いので撮れてませんW。お写真は常連のお客様のyoshisan様に提供頂きました。多謝 つまるところ、観察できた時はカメラ持ってなかったり、カメラ持ち出した時はおなじみの「さっきまでいたのに」シリーズとか「昨日までいたのに」シリーズとなります。

オオソリハシシギのあれやこれや・・・

4/17にオオソリハシシギの♂adの赤い子が観察できたのだが、4/18以降は赤くない子達が滞在している。日本に普通渡ってくる亜種オオソリハシシギは、アラスカで繁殖し、ニュージーランド・ 東オ-ストラリアで越冬するL. l. baueri とされているのですが、日本では東シベリアで繁殖し、北西オーストラリアで越冬する亜種コシジロオオソリハシシギ L. l. menzbieriが観察される可能性もあります。

日本で普通のL. l. baueri は、腰から上背にかけて縞模様があり暗色に見える。亜種コシジロオオソリハシシギはL. l. menzbieri とされ、腰から上の縞模様がまばらでより白っぽく見えます。でもって背腰を見せてくれるまで粘りました。ん~、暗色班がしっかり入ってますねえ。要はこの子は腰から上背にかけて縞模様があり暗色に見えるので、亜種オオソリハシシギ L. l. baueri で、東シベリアで繁殖し、北西オーストラリアで越冬する亜種コシジロオオソリハシシギ L. l. menzbieriの可能性はありませんでした。

そうだなあ・・・。このネタは普通の図鑑にも書いてありますが、探鳥会で「腰から上背は暗色やねえ~、baueriだね。」とやったら、まわりから人がひくかも・・・微妙です。

今朝はイソヒヨドリ・・・

今朝は展望塔近くの緑道でイソヒヨドリが良い声でさえずっていた。・・・ヒヨドリと名がつくもののヒヨドリではなく、ツグミに近い仲間です。英名はBlue Rock Thrushやから本来は「アオイワツグミ」かな?  ツグミの近縁ならSongの上手いのもわかりますね。アフリカからユーラシア大陸に5亜種いますが主に名の通り高原・山地に棲み、日本の亜種のみ海岸の岩礁地帯にいます。

「よくさえずるなあ」と思っていたら近くにお嫁さんがいたのですね。♂の青と赤茶の華やかな色合いに比べ地味ですがイソヒヨドリ♀です。

この稿の写真♂♀2枚ともmedaichiのデジスコではなくて、先日紹介したPanasonicのミラーレス機DC-G9Proと100-400ズームの三脚無し手持ち撮影です。明るくて手前の開けた鳥には楽でいいですね。写りもそこそこ使えそうです。

まだ飛び物とか試していませんが、昆虫とか、野鳥園前の大阪港大関門通過の船舶とか、撮影の選択肢が増えるのはmedaichi的には助かりますね。薄暗い植栽のゴチャゴチャした所の鳥はデジスコでセミオート、マニュアルでピントを送り迎えせんと撮れませんが、所詮、ひとつの機材で何でも撮ってやろうというのが虫のいい話なんで、「技術的退行・・・」という影の声は無視してしばらく煮詰めていきたいと思います。

ヘラサギ、残っている子・・・

今季、最後まで残っていたヘラサギはこの子です。初列風切の先端に暗色班が残っていますから成鳥というわけではありません。春になっても冠羽も認められません。嘴表面のシワシワは出ていますから3年目春の個体なのかもしれません。ああ、失礼しました。本稿のお写真は3枚ともお客様のK村さんに頂戴しました。多謝。

せっかく、展望塔前に来てくれたうえ採餌も見せてくれたので、何を食べているのか見てみましょう。嘴を干潟の水中に突っ込んで振り回しています。カニを捕えましたね。このサイズは丸呑みしていました。

どの本だったか忘れましたが以前読んだ図鑑に、「干潟では水中で嘴を動かし、嘴に触れた魚を捕える・・・」というような記述があったのですが、疑り深いmedaichiは「んなことできるんか~?」とずっと思っていたのですが、今回、目の前で見事にハゼの仲間を捕えてくれましたので安心してお客様にお話できるようになった次第。そう、何事も鵜呑みはいけませんね。図鑑や資料の記述も実際のフィールドで観察してこそ一歩前進と常々思います。K村さん、素晴らしいお写真をありがとうございました。

今朝は干潟、オオソリハシシギとか・・・

大阪南港野鳥園は成り立ちから渡りのシギチドリの保護が基本で、植栽部の小鳥はまあオマケ扱いと言ったら怒られるか?  まあいいや。にもかかわらず、当ブログのカテゴリー一覧をご覧になれば一目瞭然、野山の小鳥の方が多いW。というわけでもないのだが、今朝は雨なもんでmedaichiは干潟の捜索を・・・

おお!  いましたいました赤い子が。オオソリハシシギの♂夏羽ですね。下面が顕著に赤く嘴も短めです。「じゃあ♀は?」とか聞かれそうなんで、♀夏羽の画像を探すことに・・・。この時期、♀の赤い子少ないんですよね。

え~、ありました。在庫からですが、下面の赤みがあることはありますが、♂に比べて薄い感じですね。喉下から胸にかけて暗色の縦班が、胸から下腹にかけて同じく横班が認められます。

ダイゼンも夏羽に換羽中の、下面に黒い羽衣がパラパラと出始めていました。先日はムナグロも出ていましたのでややこしいのですが、ダイゼンは太い嘴で、ムナグロよりはるかに大きいのですが単独で観察した場合は、上面の羽衣が褐色で、ムナグロのような黄色味はありません。

今季、野鳥園の近辺で越冬したヘラサギは5羽でしたが、現時点でこの子だけ残留しています。営業面から見れば、スター性のある子がいてくれると管理人のmedaichi的には助かるのですが、まあ気がかりではあります。今朝もお昼に展望塔前で甲殻類などを採餌していました。