カテゴリー別アーカイブ: 野鳥

コシジロオオソリハシシギかな・・・?

オオソリハシシギがこないだから3羽ほどいるが、その中の1羽の背腰が白っぽく見える。この子なんだが、肩羽の隙間から見える上背が、アオアシシギの様にかなり白っぽくみえる。

日本に普通渡ってくる亜種オオソリハシシギは、アラスカで繁殖し、ニュージーランド・ 東オ-ストラリアで越冬するL. l. baueri とされていてが、腰から上背にかけて縞模様があり暗色に見える。今日、お話ししている亜種コシジロオオソリハシシギはL. l. menzbieri とされ、腰から上の縞模様がまばらでより白っぽく見えるのだ。

お客様のN村さんから、とても分かりやすい写真を頂戴できたので揚げておこう。そう、左の子が亜種オオソリハシシギ L. l. baueri で、右の子が亜種コシジロオオソリハシシギ L. l. menzbieriの可能性がある。L.I.menzbieri は、東シベリアで繁殖し、北西オーストラリアで越冬する。「じゃあ、なんで一緒にいるんだ?」等という無粋な突っ込みは、この際置いといて、しばらくこの子で楽しみたいと思っている。

キクイタダキとか・・・

ミヤマホオジロ君にはふられましたが、今朝は風もなく穏やかな撮影日和だったので、松林でキクイタダキの声がしました。5.6羽いて、いっしょにヒガラもいましたが撮れていませんW。例によってmedaichiはこの子とは相性が悪く、丸内のような冠羽の赤い♂成鳥がいたにもかかわらず、写真にできずじまいで悪しからず。まあ、日を改めて挑戦します。

もう、冬鳥・・・?

 野鳥園手前の緑道にムギマキ♂1stwと思われる個体が・・・。だいたい今秋から月末にかけてがムギマキ観察のチャンスだ。キビタキはたくさんいるから少々根気がいりますW。例によって、ムギマキとmedaichiはマジ相性が悪いので、写真はPHOTOクラブのY下さんに頂きました・・・多謝

ムギ君にふられたmedaichiですが、園内を回ることに・・・。「あれっ、変な声・・・」と思ったら、なんと冬鳥のジョウビタキ♂adがもうやってきました。まだ、夏鳥たちの渡りも終わっていないのに・・・、人の思惑など知らん顔で、野鳥たちの暦は進んでいくということかな。とりあえず、今季初認ということで揚げんといかんでしょうねえW。ジョウビタキ君には、今季、書きたい記事もあるので、撮影で追いかけることもあるので悪しからずと言っておきます。

大型ツグミ類が2.3羽入っているのですが確認できてませんでした。展望塔内の観察記録に、マミチャジナイの記録が揚がっていましたからそうかも・・・。あと、緑道にはキビタキ、オオムシクイはいっぱいいます。エゾビタキもいました。河川の上流部にいるキセキレイや少し下がった中流域にいるセグロセキレイなんかは、野鳥園では渡りの季節のみ観察できます。

コサメビタキにこだわる

キビタキはたくさんいたのに撮らせてくれなかっので、コサメビタキです。本サイトのコラムにも書きましたが、サメビタキ属の識別で胸の斑紋にばかりきをとられると間違います。medaichiは、コサメビタキは目先の白さと、初列風切の突出でみます。上の写真のように目先が幅広く白っぽくぬけているかと、露出三列風切の先端からどれくらい初列風切が突出しているかということですね。コサメビタキは突出の具合が、他のサメビタキ属、エゾビタキ、サメビタキに比べて短いのが特徴です。

とはいうものの、秋の渡りでは、目先の色がバフ色というか、やや暗色気味にみえる場合もありますよねえ・・・     左の子みたいに・・・。

こっから先はmedaichiの私見というか、勝手な思い込みということでお願いしますW

サメビタキ属の幼鳥を野鳥園のような渡りの途中の中継地でみることはないのですが、換羽中の個体で幼羽を残している個体はたまにみかけます。

ということで、「とっておき」というほど大層なものではありませんが、今まで出したことの無いコサメビタキとエゾビタキの幼羽の残る個体の写真を見てみましょう。肩羽や雨覆いの先に白班の残る幼羽から換羽中の子達です。medaichiは、コサメビタキも幼鳥については目先は白くぬけているというよりも、かなり暗色に見えると思っています。でも、初列の突出については、明らかに短いのがわかりますね。

それと、medaichiはあまり羽縁の色合いについて、写真でああだこうだ言うことは少ないのですがコサメビタキとサメビタキの大雨覆や三列風切の羽縁は、幅の太い細いはありますがバフ色かかって見え、エゾビタキの羽縁はより白く見えます。いかがでしょうか。

おまけで、良い写真が撮れなかったのですが、オオムシクイ、この場合地鳴きがはっきり聞こえているのでオオムシクイでいいでしょう。下面の色合いが図鑑の記述にあるような写真だったので揚げときます。

キビタキとコサメビタキ・・・

今朝も藪蚊の攻撃に耐えて緑道でねばっていると、例によってキビタキ君がいた。今季はなかなか撮らせてくれなかったが、なんとか写真にできた。トリミングしているのでわからないが、背景がまばらに明るくて、眠たい写真になるからだ。「アンダー気味に撮っときゃ、あとはごまかせるだろう・・・」とフォーカスと鳥の姿勢だけに集中してお気楽に撮影・・・、なんとか誤魔化しましたWW

そそとした風情のキビタキ嬢なのではあるが・・・実は以外にワイルド。サッと飛びついたかと思うと大きなイモムシをゲット、バシバシたたきつけて丸呑みにしていました。捕食シーンを観察すると可愛い野鳥といえども「やっぱ、野生動物・・・」と感じますね。

今まで撮れてなかったコサメビタキ君をキャッチ・・・。「手前の枝、邪魔~!!」 後はサンコウチョウ♀タイプ、エゾビタキとオオムシクイがいましたが撮影できず。残念、いまから仕事なので今朝はこれまで・・・

サブターミナルバンド (subterminal band)とか・・・

先日のコオバシギの記事で、コオバシギ幼羽のサブターミナルバンドの紹介をしたら、お問い合わせを何件かいただいたので記事にしておきます。サブターミナルバンド(subterminal band)は羽毛の模様なんだけど、図鑑などでは「羽毛の縁近くにある,濃い線でできた帯状の模様。コオバシギ・オジロトウネン・モズの幼羽などにある。」とあります。

今回のコオバシギの場合、文一総合出版の「日本の鳥550水辺の鳥」では、コオバシギの幼羽について、「冬羽に似るが、肩羽や雨覆に黒いサブターミナルバンドがあるので区別できる。」と記述されています。medaichiは基本、親切なのでシギチドリの部位の図を揚げておきますから、肩羽・雨覆を復習してくださいねW

写真のコオバシギの肩羽と雨覆を確認していただければ、左のイラストのような暗色の帯を見て取っていただけたかと思います。要は羽縁の内側、少し手前にある暗色の帯のような模様のことですね。

termnalは形容詞のfinalと同義やから端末とか終端としていいと思いますので無理くり日本語にするとどうなるのかなあ?   亜終端帯??  検索しても出てこんし・・・。今はこんな用語ないのかなぁ?

まあ、いいやW  でもって、モズの幼羽にもあるのでモズの幼羽の写真を探すハメに・・・。オジロトウネンの幼羽なんか撮ってないもんですから・・・。ありましたありました、以前、はばたきの丘で巣立って、まだ親鳥の世話を受けている時期の幼鳥の写真です。おお~、内側大雨覆なんかそれっぽいですね。いかがでしょうか? 「 図鑑の記述がフィールドで実際どうみえるか・・・」バードウォッチングの上達にはとても大切なことだと思います。