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やっぱり台風一過は面白い!!

ミッツ黒猫さんに、堤防上を通過するセグロアジサシadと思われる個体の写真をいただいた。台風10号が通過した翌朝・・・。南風で大阪湾に迷い込んだのか単独で観察されている。いや~、やっぱ、鳥やさんのあいだで「台風一過はねらい目」とはよく言われていることなんですが、いいですねえ「セグロアジサシ」 写真もきちんと写っていますんで問題なし!!

ちなみに、野鳥園では以前幼鳥が観察されているので、2例目~!  ってことになりました。

シギチドリの秋の渡りが始まりました

 「皆さん、梅雨明けしたと思ったらいきなり暑いですね~。写真なんか撮ってられませんよね~」等とヘラヘラ笑って遊んでいたら、「メダイチドリ来とるで~」との声が・・・。おろっ!  もう来てるの~とあわててカメラを。真昼だし・・・陽炎きついし・・・、写真の出来は大目に見てくださいね。

でもって「メダイチを・・・」とファインダで探すとアオアシシギ成鳥が2羽・・・。7月下旬から観察されていたキアシシギ君もいたので一緒に記念撮影しておきます。

ああ、メダイチですよね・・・、いました、いました。西池干潟の遠くにいました。デジスコギリギリ・・・。♂adの退色した子ともう一羽、茶色の子、幼鳥なのか退色した成鳥なのか、すぐ見えなくなったので今日のところは不詳としておきます。

ああ、成鳥よりずいぶん遠くにいました、いました。んん~、なんかかろうじて幼鳥→1stwのようにみえますねえ。

チュウダイサギの婚姻色とか・・・

                      今季の渡りも一段落、写真整理を怠けていたmedaichiは、撮り貯めた写真を片端からチェックしながら、ネタ探しを・・・。 4月23日(火)のフォルダを見ていたら思い出したのが左の画像。双眼鏡で南池をチェックしていたmedaichiに、親切なお客様が「ダイサギのキレイな婚姻色のがいますよ~」って、スコープをみせてくれました。「んっ?  夏羽やけど、婚姻色というほどのものでは・・・?」 個体が変わってるかもしれんので、勝手にスコープを動かすと、いました、いました赤い子が・・・

 

そう、チュウダイサギの婚姻色というと最近の図鑑では、虹彩と脛から跗蹠は赤みを帯び、さらに目先の裸出部の色彩が濃くなることに言及していることが多いですね。ことさら「最近の図鑑・・・」等と言いましたのは、30年位前は、例えば野鳥の会のフィールドガイド初版などでも、婚姻色の記述はありませんでした。さすがに文一総合出版のBIRDER誌の前身の「日本の生物」1991/5月号の特集記事には婚姻色について言及されていましたが、虹彩については記述がありません。

1999年のCOLLINS:BIRD GUIDEなどでは「courtship」と表現されていて和訳すると「求愛期間・・・」という意味合いで「婚姻色」が出てきました。日本の図鑑でも2000年以降の図鑑には記述され、つがいの形成期から繁殖期の前期にかけて見られる特徴的な色合いとされています。

チュウダイサギの場合、夏羽は嘴が黒くなり,目先も黄緑色を帯びる。胸や肩から長い飾り羽が生じるとされる。婚姻色では目先の色が濃くなり,黄色かった虹彩は赤くなり、脛から跗蹠にかけても赤みを帯びるということですね。

サギの換羽は早くて4月の初旬には、群れの中に上の写真のような夏羽の個体がいますが群れで複数個体いる場合、個々の個体を見ていくと色々と興味深いものです。

夏羽への移行って部分で、嘴の黒化と目先の青緑色化について注目すると、中央の個体をみると嘴の黒化は嘴先端から進行していくように見えます。前述の文一総合出版のBIRDER誌の前身の「日本の生物」1991/5月号の特集記事には、この黒化の進行は1週間位で完了すると述べられています。

右の個体を見ると嘴の黒化は完了していますが、目先の色の青緑化は進行中、それも目元から眼先にかけて進んでいくように見えます。ちなみに上の画像は同じ群れにいた別々の個体ですので、夏羽への移行は短時間で進行しますが、個体差があり観察できる期間はけっこうありそうです。

その後、夏羽の羽衣に変わった個体から、脛から跗蹠にかけて赤みを帯び、婚姻色が出始めると言っていいでしょうね。上の個体ではまだ虹彩は黄色のままです。

冒頭で紹介した子が展望塔の前にきてくれました。膝から跗蹠にかけての赤みに加えて、虹彩が赤味を帯びているのがわかります。婚姻色とは繁殖前期の一時期、(medaichiはつがい形成期と思っています) 短期的に生じる体色の変化と思っています。この後、繁殖地のサギ山に移動し、巣作りから抱卵・育雛と進んでいくと、このような色合いは早くも観られなくなります。

上の写真は6月30日の撮影ですが、これから婚姻色へというよりは、地域差はあるとは思われますが、この時点で繁殖を終えた成鳥ですでに冬羽へ移行が始まっている個体と考えたほうがよさそうです。実際、サギ山などで見ると、まだ雛に給餌している親鳥も、このような羽衣の個体がすでに観察できます。

マミジロ♂とサンコウチョウ♀・・・

今朝、入口の桜並木で「キョロツリ~」とさえずっていた子。カメラのお客様から「マミジロ♂、まだいますね・・・」と良くお声がけいただくのだが、「まあ、いくら何でも個体は入れ替わってるでしょね。」と無責任な返事をするmedaichi WW ん~、言った以上は撮り比べんといかんので、とりあえず頑張って見つけました。

あ、これはハッキリわかりますね。左の今季初認の子は白眉班が目先からガッツリあるのに対し、右側の今朝(5/15)の子の白眉班は細いし、目先は途切れてまだ描きかけの様に見えますW  この写真では判りづらいのですが、雨覆いも風切も茶色っぽくて第一回夏羽かもしれません。

第一回夏羽だと頭部や体羽にもう少し褐色の羽衣があるかと思うし、この子は嘴の基部も黒いのですが、この時期だと体羽の換羽が進んでいるのかとも思います。まあ、いずれにしても地べたの枯葉をガサガサやってる写真より、オオシマザクラですが、緑を背景にすっきり枝先に来てくれたので、絵面はこの方がずっといいですね。

日頃の素行のよろしくないmedaichiは、サンコウチョウ♂にはことごとく返り討ちに・・・W  今朝もノーチャンスでシャッタが切れません。♀タイプが慰めてくれたので揚げておくことに・・・続きます

メボソムシクイとか・・・

メボソムシクイが入り、オオムシクイの声が聞こえるようになると、「春の渡りも終わりかな~」なんて雰囲気が漂ってきます。今まで上げてなかった子ですが、お馬鹿なmedaichiは、写真だけ撮って種名をファィルに書き込まなかったので「この子メボソだっけ、オオムシクイだっけ・・・?」と悩む羽目にWW

この子は「ヴィ、ヴィッ」という地鳴きと「チョリチョリ・・・」というさえずりを確認していますからメボソムシクイWW   5月10日の時点で、センムシもエゾムシもメボソもムシクイは3種いますから面白いですね。

今回、写真を撮って気づいたのは、下嘴先の暗色班の入り方・・・、中央は橙色で両脇に暗色部が入っています。それと下面の黄色味ですが、センムシは下尾筒周辺が黄色味を帯びますが、メボソムシクイは下面中央と下腹の両脇部が黄色味を帯びることです。野鳥園のムシクイ4種の中では一番黄色味を感じます。

ヨーロッパトウネンのこと・・・

5月2日(木)、西池干潟のトウネンの群れの中に、ヨーロッパトウネンの夏羽を観察した。第一回冬羽や越冬の冬羽の個体は良く観察されるが、夏羽は珍しい。medaichiも野鳥園ではずいぶん昔に見たような記憶があるだけだ。喉下の白色部や、肩羽の広い暗色班、三列風切の暗色班と赤褐色の羽縁が顕著でありわかりやすい子だった。