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カラフトアオアシシギのこと・・・

4月30日(火)に世界的な希少種であるカラフトアオアシシギが観察された。今後、観察の機会も数すくないと思われるので記事にしておくことにします。

    カラフトアオアシシギは体長約30cm、アオアシシギより一回り小さいですが、図鑑には最初にアオアシシギに比べて嘴の基部が太く、足は黄色、アオアシシギより短いと記述されています。とくに脛が短くみえますね。確かに嘴の基部は太くて少し黄色味がかって見えますが、以前観察した幼鳥では黄色味はなかったので、色合いの部分はmedaichi的には「?」としておきす。

アオアシシギに比べて足が短い分、飛んだ時も尾羽からの突出部も少ないですね。背中から腰、尾羽にかけて白く見えます。アオアシシギの尾羽あたりはもう少し暗色の班があったはずですが、画像探してみます。

 

 

 

 

 

さて、medaichiは鳥の水掻きばかり撮影しているように思われますがWW  カラフトアオアシシギの場合は、この水掻きが特徴となります。写真の解説の様に2趾・3趾間と3趾・4趾間に水掻きがはっきり確認できます。

「じゃあ、アオアシシギはどうなんだ・・・」と疑問を持たれると思われますので、アオアシシギの水掻きもご紹介すると、3趾・4趾間に水掻きが確認できますが、2趾・3趾間は痕跡化していてよく見えません。まぁ、ここまで見えんでも識別はできますからいいんですが、まあ、話のネタってことでこだわってみました。

あと、図鑑に書かれてるかどうか確認してないんですが、翼面の裏・・・、下雨覆がカラフトアオアシシギは白くみえます。アオアシシギには下雨覆に繁殖の班がありますから、飛んでる写真なんかだと、先ほどの足指の突出とあわせて識別のポイントになるかと。

 最後におまけ・・・。上はアカアシシギですが、少々こぶりですが、この鳥にも趾間に水掻きが見えますね。

 

カラアカハラとか・・・

この写真はお客様の中学生SHINGO君にいただきました。今朝は早朝から撮影へ・・・。medaichiも近くにいましたが気づきませんでしたWW   野鳥園初記録のカラアカハラです。以前、参考記録がありましたが写真無しでしたので、この個体を初記録とします。♂個体のようですが喉下とか白いですし♀の可能性もあるようです。この鳥の雌雄は地雷原なのでmedaichiはスルーさせていただきます。悪しからずWW

今日はカラアカハラもさることながら、サンコウチョウの綺麗な♂個体もいて大当たりなんですが・・・、寒い。寒気の影響で気温も低く、風も強くて撮影はたいへんでした。

マミジロがいました・・・

お昼前に呑気にやって来たmedaichi・・・、今朝はマミジロ♂♀とクロツグミ♀が記録にあがっていた。「ん~、昼からじゃなぁ~・・・」と全然テンションがあがりません。・・・が、お客さんに「マミジロ出てるよ~」と教えていただいて写真を拝見すると、横の林から「キョロツリ~♪♪」とたんに「絶対、撮ってやる~!!」状態にWW 粘ること1時間、なんとか証拠写真を揚げることができました。

テンションMAXで撮影してましたが、そこはmedaichiも長く野鳥を観てますから、頭の半分は冷めてます。ピッと枝にあがったのを「うぉっ! ♀っぽい!」とすかさず撮影。意外なくらい側にいたマミジロお嬢でした。

マミジロの撮影を終えると、記録に揚がっていたクロツグミのお嬢・・・。今季は全然撮らせてくれなかったので「オマケ扱い」してやることに・・・

同じく撮らせてくれなかったアカハラ君がカメラ目線で・・・。当然「オマケ扱い」にWW

エゾムシクイとか・・・

今朝は今季初めてエゾムシクイが団体様で来園されていたので早速撮影に・・・。昨日、センムシをUPしたら友人から「エゾムシもちゃんと解説しろよな~」と催促されたのでWW   実は、エゾムシクイの識別に一番ポイント高いのは「頭頂部と肩羽の色調の差」なんですが、medaichiは解説に使える様な写真を持ってなかったのでちょうど良かったです。

エゾムシの頭頂部は暗い灰褐色ですが、首から続く肩羽は褐色かかったオリーブ色で色調とコントラストが違って見えます。あと、個体差がありますが、足の色も明るい肉色に見えればこれもポイント高いです。

下面はセンダイムシクイのような黄色味はなく白っぽいですが側胸部からわき腹にかけて褐色味がかって見えますね。上の写真とは別個体ですが、下嘴も基部以外は暗色です。さえずりは「ヒッ、ツッ、キー」と特徴的ですが地鳴きも「ヒッ、ピッ」と強く、ジョウビタキによく似ています。

それから、写真の方にムシクイ類の撮影でよく聞かれるのは「ちょろちょろ葉陰で動き回って撮りにくいよ~」ってのがほとんどですが、medaichiは良く観察して、上の写真の様に餌のガの幼虫やクモなどを捕えるまで待ちます。medaichiの観察ではムシクイ類は餌を捕えると枝の中ほどに降りてくる場合が多く、そこで餌を叩きつけたりして食べます。それから枝に嘴をこすりつけて綺麗にしたり、ちょっと休憩・・・って時がありますから、その時をねらって撮影っていうのが多いです。一度観察してみてください。

サンショウクイとか・・・

今朝は、野鳥園に到着するなり、サンショウクイが桜並木にバラバラ降りてきた。取りあえず♂画像を・・・。この子達は昼間移動するから、普段のお昼だと、さえずりばかりで上空通過ってのが多いけど、早朝来た子は降りてくる可能性が高いですね。

嫌われてお尻を向けられちゃったけど、ご愛嬌の♀写真

今季はビンズイの写真揚げてないですが、こんな写真しか撮れてませんWW

センダイムシクイとか・・・

4月の初旬から入っているのだけど、なぜか囀らないセンダイムシクイ君・・・。なんとか撮影しましたが特徴的なさえずりが聞こえんので写真で検証してみましょう。まあ、この写真で識別に使えるのは下嘴の色かなあ・・・。野鳥園に来るムシクイ類はあとエゾムシクイ、メボソムシクイと続きますが、それぞれ下嘴には暗色部分があります。

まあ体色については写真の写り具合で、「これが見えたら決定的・・・」という具合にはいかんので補助的に参考にしてください。頭の真ん中に上の写真のような灰緑色の頭央線が写っていればセンダイムシクイの場合はOKでしょう。もっとも、季節や年齢、第一回冬羽の場合など不鮮明な個体もいるので注意が必要です。あと頭央線のあるムシクイは、他にキマユムシクイとカラフトムシクイがいるが、どちらも日本海側の島嶼メインの通過の旅鳥、あるいは稀な冬鳥だからまず混同はないでしょう。

とはいうものの、以前野鳥園で記録されたキマユムシクイについては、12月下旬の初認から4月の桜の季節まで越冬していて、わずかな期間センダイムシクイと被りましたから念のため書いときましょう。実際、目視でもキマユムシクイはかなり小さいので見当は付くんですけどね。鳴き声も「チゥイィ~~」と極めて特徴的だし、もし写真が撮れたら2本の明瞭な翼帯が見えるでしょうから、まあ問題ないでしょう。