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今いるハイタカはこの子です・・・

今朝は定休日ですが、medaichiはsiteのメンテに・・・。展望塔前のナンキンハゼにハイタカ君がマッタリしてたのでパシャリ。こういう時は、はやる気持ちをしっかり抑え、カメラは窓から3m以上離して静かに据え付けて・・・。コソ~っと、ほとんど匍匐前進状態で、この子から姿が見えないように、姿勢を低くし手指だけ上げて窓を静かに開きます。んん~、あまり人には見られたくない行動ではありますWW

食後の休憩みたいですねえ~。この子、南池の作業道でハンティングしてるようで、あまり展望塔近辺で見掛けなかったのですが、休憩とかでは、このナンキンハゼつかうのかなあ~。展望塔のカメラのお客さんには、「幼鳥は野鳥園にきて間もない頃、警戒して来ないけど、数週間して誰も展望塔から出てこないってわかったら、安心してとまるようになるようです・・・」なんてヘラヘラ喋っていますが、はたして今季もそううまくいくでしょうか?

でもって、明るさとコントラスト、フォーカスを誤魔化して・・・、いや、修正して、ナンキンハゼの紅葉と白い実が入るように少し引いてトリミング・・・てか、そんな話ではありません。なんで、食後の休憩中かっていうと、喉下の素嚢(そのう)のあたりが膨らんで観えるのと、右足の第2趾に血痕が見えるからですね。

ああそれから、鳥ブログとか、鳥のお話しでもたまに、「砂嚢(いわゆる砂ズリ)」と素嚢(嗉嚢とも表記する場合も)を混同しておられる方もおられますね。鳥類の消化器系は食道,嗉囊(そのう),前胃,砂囊,小腸および大腸から総排出口と続きますから、喉下、食道下部の摂食したものが一時貯留される場所は「素嚢(そのう)」ですね。鳥ネタに潜む地雷のひとつではあります。

ハイタカ君でもう一つコネタを・・・。上の写真を比べてみましょう。いずれもjpegの撮って出し、リサイズのみで、なんのレタッチもしていません。フォーカスもオートで合焦と同時にシャッタを切ってます。写真を見慣れた方なら左の写真がモヤついているのがお分かりになるかと・・・。

でもって、等倍で貼り付けてみると差が明らかですね。実は左の写真は窓ガラス越しです。野鳥園展望塔の窓ガラスは上等の良いガラスが使われていて、窓ガラス越しでも双眼鏡など眼視なら、まず違いがわからんでしょうが、デジタルカメラの望遠撮影では僅かな違いが明らかになってしまいます。要は、飛ばれたら終わりですから、とりあえずはガラス越しにでも1枚証拠写真をってわけですね。それから、おもむろに窓ガラスに忍び寄るってことになります。

あはは、今朝はハイタカ君でここまで引っ張りましたが、写真一枚で尺がとれるのは鳥ネタのよいところではあります。

双眼鏡視野の撮影方法

双眼鏡&カメラの架台のご紹介

野鳥たちが繁殖地で子育てで忙しくしておられるのをよいことに、「鳥がいないもんしょうがないもんね~」とのんびりかましているmedaichi・・・。 暇なのでズボラかましてたWW メールのチェックをすると、鳥やさん以外の方なんだが、幾人かの方から双眼鏡イメージの撮影方法についてのお問い合わせをいただいていたので、双眼鏡とカメラの装架の仕方をご覧いただこう。

ほとんどの方が手持ち撮影で、うまくイメージを撮影できないってことで、センターにこないとか、左右が減光するとかでした。当ブログのコメントのお返事で「初号機」をご紹介したこともあるんだが、個々にお返事書くのも面倒だし~、ブログの更新もしていないし~WW  記事として揚げとくことにしました。本サイトの方も追加しないといかんでしょうね。

medaichiはデジスコ屋さんなもんで、双眼鏡視野の撮影には冒頭の写真にある、ビデスコ用の機材で、KOWAさんから発売していたTSN-DAT3という架台を工夫して使っています。工夫というほどのものでもなく、「初号機」は、厚板にゴムを貼って双眼鏡を装架する台をつくり、ベルクロで固定していただけのものでした。それだけでもカメラ台が上下左右、双眼鏡架台が前後に可動するので重宝していましたが、今回ご紹介するのは、不具合を改良した「弐号機」となります。

撮影の手順 ①カメラを装架する

まず、ビデオ雲台の水平を丁寧にとってからカメラをセット、AFのフォーカスエリアをスポットに切替えて手近の目標 (この場合は、展望塔から見える赤灯台)にセットして固定します。

撮影の手順 ②双眼鏡を装架する

カメラの架台を下に降ろしてから、双眼鏡のフォーカスを合わせて、双眼鏡の架台にのせて、覗きながらざっと目標にあわせ、ベルクロで固定する。

 

 

 

 

 

 

撮影の手順 ③双眼鏡とカメラの光軸を合わせる

写真を見ただけでお分かりになるだろうが、大抵の双眼鏡は接眼レンズより対物レンズの方が大きいので、そのままセットして固定すると、筐体が仰角(上向きの角度)をとってしまう。

そう、このままでは視野が中央に来なかったり、きちんと見えなかったりするのだ。

ざっとイラストにするとこんな感じ・・・。カメラと双眼鏡の光軸が微妙に一致していないのがお分かりになるだろう。初号機の時は双眼鏡の接眼レンズ下に厚紙や、割り箸を削ったのやらを挟み込んで誤魔化していたが、まあ、面倒なことこの上なかった。

 

そこで、弐号機の改良点は、まず双眼鏡の架台を厚板2枚にし、全部を蝶番で固定た。架台後部の下の板に蝶ボルトを取り付け、蝶ボルトをねじ込むことにより、蝶番を支点にして上板を持ち上げ、仰角を解消するよう改善した。

蝶ボルトの取り付けは、板にざっと大体の大きさで穴を開けてねじ込むだけでもいいんだろうが、まあmedaichiはデジスコ屋のはしくれだから、アルミ板の小片を固定し、タップで5mmΦのネジ穴を加工して耐久性をもたせた。

 

よほどのクセ玉以外はこれでOK。小口径の逆ポロ機などで逆に俯角(下向きの角度)が発生する場合は、双眼鏡の架台そのものを前後逆にセットして対応可能と思う。

最後に蛇足ながら、なんでこんな架台を使うかというと、カメラのセットが容易になるのは無論のことなんだが、要は手持ちでシャッタを切ると当然発生する手振れを嫌っているからだ・・・ 最近、双眼鏡の視野をコリメート撮影してご紹介することに少々疑問があるのだが、ビジュアル重視の今日この頃、お馬鹿ブログといえどもテキストだけでは表現力不足このうえないので、イメージを付けざるを得ない。同じ撮影ならより正確にということで、架台に装架してセルフタイマーをするってことになるのだ。

KOWA BD 8×32 XD Prominer とか・・・②

KOWA BD 8×32 XD Prominer 外観の続き

 前にも書きましたがコーティングは緑系・・・。対物レンズからプリズムまでよく似た色です。一般的なフルマルチコート機なんでしょう。反射が上級機種にくらべるとさすがに少し強めの感じがします。鏡筒内部はちゃんとつや消し塗装されて、基本の遮光線加工も施されているのが見えます。

「エントリーモデルを考える・・・」なんて言ってますが、エントリーモデルと言えども野鳥観察というハッキリとした目的があるのですから、その辺りは一般的な普及機よりは要求される性能が高くなるのは致し方ないでしょう。
 マニュアルで撮影してますが、接眼レンズの内部反射は少ない方だと思います。C国ダハ機の弱点の一つが、この接眼レンズ内の内部反射や雑散光だったのですだが、こういうところを手抜きせずきちんと作りこまれていて好印象。この見え味・像のコントラスト等に影響する部分で、最も優秀なのは、medaichiの知る限りではLeica の Ultravid 8×32 HDだ。現行のNoctividシリーズも素晴らしいが、まあ、お値段がそれなりに・・・

覗いてみよう

見かけは、今時はやりの広視界タイプは8度超えなんだが、7.5°は標準視界より少し広いっていう程度。「目に当てれば広々とした視野が・・・」というほどでもないが、窮屈さを感じることはないだろう。飛んでいる鳥、猛禽やカモメ・アジサシなんかをよく見る方には、広い視界は必要だろうけど一般的な鳥見には十分と思います。

右の他メーカーのダハ普及機は以前明るさを8点+としたんだけれど、僅かに暗いですね。8点かなあ、でも、視野のコントラストはKOWA BD 8×32 Prominerの方がスッキリ色合いも艶やかですね。白けてモヤっと感もなく良い感じです。価格からするともうちょっと頑張って欲しかったかなとも思いますが、欲張ってはいけません。僅かに暖色系の色合いを感じますが、この辺りは好き好きと言わせていただきます。

 最近の国内のメーカさんでそこそこの価格帯の機種なら、中央はしっかり見えるが周辺像はズルズル~なんてのはまあないんじゃないかと・・・。でもって、このあたりの眼視の微妙な像質の崩れをコリメート撮影するのも無理っぽさ満載なんでやめときますW  このKOWA BD 8×32 Prominerも参考までにイメージを揚げておきましたが、中央部40%位から周辺にかけての緩みは緩やかで、外縁85%位まではしっかり見えます。最外縁に僅かに減光がありますが気にならないレベル。

 ディストーション(周辺像の内向きの歪み)は65%から僅かに感じますが、周辺部へと進んでもまずまず緩やかで目立ちません。

色収差は良く補正されている

 このところ色収差(色のにじみ)の少ない双眼鏡を見てないものでW  ん~、勝間GLORY6×30はいいですね。とても嬉しかったんだが、KOWA BD 8×32 Prominerの色収差は良く補正されています。これはProminerの呼称の通り、色収差の少ないXDガラス(他のメーカではEDガラスとも言う)搭載の効果でしょうか。中央部の色収差は極めて僅か、周辺部も低く抑制されています。

まとめ

日頃、双眼鏡については「軽量・コンパクトも性能のうち・・・」などと言ってはおりますが・・・、今回、ご紹介したKOWA社の BD 8×32 Prominerに思ったのは、無理に鏡筒の短さにこだわらず、推測ですが、軽量化にはマイナス要因でも、プリズムはゆとりのあるサイズじゃないかと思います。鏡筒を短くしたり、プリズムを小さくすれば、光路の設計やパーツの加工精度も難易度が上がるので、ある程度の光学的な品質の維持のためには、ゆとりのあるサイズが必要じゃないかと素人ながら考えております。

最近は広視界タイプがトレンドで、medaichiも広々とした見掛視界の双眼鏡は好きですが、このBD 8×32 Prominerのような、視界の広さを欲張らず、周辺像の補正が高いレベルで行き届いた双眼鏡も好きです。当然、コストとの兼ね合いになるので、野鳥観察のエントリーモデルとしては、視界の広さと明るさは平均的ですが、双眼鏡の基本的な品質が平均より高いレベルで維持されており、コストパフォーマンスの高いモデルとして推奨できます。

KOWA BD 8×32 XD Prominer とか・・・①

例によって鳥のいない季節の機材ネタ・・・不好意思WW  でもって、今回は左の子、KOWA社のBD 8×32 XD Prominerでえ~すって、初手からアホくさい話になるのは毎度のことながら、こないだのCP+2019で双眼鏡BDⅡ32とBDⅡ42シリーズに新製品が出てた。一応は対物レンズにはXD(eXtra low Dispersion)レンズを採用してるらしいのだが、現行のモデルよりも軽量且つ、広視野設計を実現しました等とおっしゃる・・・。今年の夏発売予定ってんで、興和光学さんのサイトにいくとすでに目出度く生産終了~って笑ってる場合か・・・

なんでかというと、同シリーズの新製品つうとまず現行品より価格帯が下がるってことはまず無い。とはいうものの営業上大幅な値上げも・・・ってなりますよね。で~、「現行のモデルよりも軽量且つ、広視野設計を実現」するためには、ん~、medaichiの妄想竹では「どこかデチューンするんだろうな・・・」ということに・・・。わはは! KOWAさん、ごめんなさい。一般論ですよ一般論W。medaichiはスコープもKOWAユーザだし、今回8×32ダハ機の基本の一台ってことで、ディスコン聞いてあわててポチらせていただいたので勘弁してくださいW

結論から言わせていただくと、この価格帯の機種のなかで、まず基本・・・。見え方がしっかりしているという印象だったわけです。medaichiは双眼鏡は40Φユーザなので30mm径8倍とくにダハ機は普段使いを持ってませんでした。発売当初からこの機種は知ってましたが、「ん~、なんかデザインがチャラい・・・」WW またKOWAさんにおこられそう・・・。で、ちゃんと見たこと無かったんですが、こないだNPOのO君が持ってたのを覗かせてもらい、「良いかも~・・・」となったわけです。

 外観を見てみよう

そんなグダグダはどうでもいいですねW 外観から見ていきましょう。前回、ご紹介したNIKONさんのP7Sよりは気持ち大きめ。重さもP7Sの415gに対して、530gと重めですね。鏡筒にはポテ~っと、medaichiの嫌いな厚めのラバーアーマーWが・・・。安心感があるっちゃあるんだろうけどね~、medaichiは野鳥見て30年以上になるけど、双眼鏡を落としたことなんか一度もないもんね・・・って好き好きですね。

対物レンズ側には緑系のコーティングが・・・、一般的な多層コーティングとも思えましたが、medaichi的には、もうちょっと品のあるというか「深みを感じる緑」と言わせていただきます。いい感じ・・・。

左の鏡筒には麗々しく「PROMINER」の表示が・・・。プロミナーというのは、KOWA社さんの光学製品のなかでも、とくに光学特性に優れたフローライトやXDガラスなどを対物レンズに採用した 製品という意味ですね。そして、極めて見難い場所に読みにくい低コントラストの配色でW「made in PRC」の表示が。生産拠点をC国にってのは今では一般的ですね。medaichiは「おおっ、C国ダハも結構良いもの作るようになったな~」と思うようになった最初の機種です。

銀色の大きなセンターホィールに8×32 7.5°の表示・・・ さらにwater proof とあります。対物レンズの緑系とおなじコーティングの接眼レンズは、やはり普及機よりは大きめですね、だいたい23mm位あります。そんなに視野の広い双眼鏡ではありませんが、視野とアイレリーフ17mm確保のためには、現在では一般的なサイズなのでしょう。目当てのカップは3段伸びてストロークは8mm、ここらあたりは、もう少し長くてもいいのではといつもmedaichiは思います。あはは、そんなに彫りの深い顔じゃないもんで。  ・・・続きます。

ガイドベストを新調したお話・・・

 春の渡りが一段落して、朝夕はともかく昼間の暑い季節になってきました。上衣がいらなくなってくると、フィールドに出るとこまるのが、ポケットが無くて小物の入れ場所がなくなることですね。フィルムだとか・・・W  今はデジタルだからそういうことはないんですが、まあ、虫除けだの、予備バッテリーだの、色々とポケットがないと困るもんです。

medaichiは昔はフィッシングベストを愛用してました。左のベストはColumbia社のhenry’s fork vestで日本野鳥の会に入会したころに買った記憶があるのでかれこれ30年以上になります。さすがに夏は暑いです。右のが今回新調したmont-bell社のガイドベスト・・・二代目です。先代も、メッシュ素材を使用してますが、秋冬でも上衣の上からきてポケット替わりに着たおしていました。

 とても丈夫で気に入ってたのですが、10年近くも来ていると、Columbiaのもそうなんですが、ザックを背負う左肩~背に至る部分が擦り切れます。他の部分は色褪せぐらいで全く支障ないんですがね。

ある意味、商売道具みたいなもんだから新調することに・・・。二代目は右下のポケットの形状が変更されていて、フィールドガイド・図鑑とかの収納に便利ですね。あまり細かく仕切ってない方がmedaichiには使いやすくていいです。ポケットが多いと、どこに何を入れたか、思い出せんもんで・・・W

「キビタキ」のお題で写真を3枚・・・

今朝は、キビタキ君が団体様でいたので楽に撮影できました。最初は淡い逆光で・・・。先日のオオルリ♀の写真に、bluesiriusさんから、「明るい所で綺麗に・・・」とコメントいただいたが、実のところmedaichiは明るい順光が苦手だ・・・。

でも日陰の逆光は、眼にキャッチライトが入らないだの、破綻はないけど色彩は平板だの、写真としては、まあ無難だけれどつまらないですよね。ということで本日は撮影の光線条件を考えてみました。

次はトップライト気味の順光で撮ってみた。うわ~、ナワシログミのトゲトゲが痛そうって、写真もトゲトゲ・・・、キビタキの黄色は色素発色やからいいけど、黒は構造色なのかな、明るい所では白っぽく見えます。そうだなあ・・・余裕のある場合は、medaichiはキビタキを順光では撮りません。

でもって、最後は柔らかめの順光・・・、というか木陰のような直射日光の当たらない順光とでもいうのだろうか。このあたりがキビタキには良い結果が出るようです。木陰の切株に降りたのを撮影、臨場感も大事ですね。

オマケは構造色と言えばこの鳥ですね。オオルリ君です。この鳥は日陰で撮ると羽の「光沢」というか「艶」がでないのですが、medaichi的には「ギラギラ感」が嫌いで、「しっとりとした艶っぽさ」を目標に、可能な限り、こんな柔らかめの順光で撮りたいと思っています。肩の一部に強い光線があたっていますので比べてみてください。ん~、これはこれで木漏れ日の環境ってことでOKかな。