NPOのW田さんがトレイルカメラの画像を回収してきてくれました。早速、11/1(金)の日没後にヤマシギと思われる子が撮影されていたのでご紹介しておきます。
ん~、ちょっとわかりにくいかも。で、一昨年22/10/14の日中に撮影されていた画像を探してきました。ヤマシギって目が上の方についていておかしな顔ですね。上の写真でも白く光って頭の上の方についている目と、頭頂部から後頸にかけてある太くて黒い横班がわかると思います。
ミユビシギがこのところ記録に揚がっているが、野鳥園ではそれほど普通の子ではないのでこのブログでも紹介したことはないような・・・。ということで後々検索かけた時のために記事にしておこうかと。
今回観察されている子は幼鳥羽から第一回冬羽に換羽中ということで、当ブログのお客様のために随分昔に撮影したミユビシギ幼鳥の写真を探してきて比べてみることにしましょうか。左の幼鳥の上背や肩羽には明瞭な黒い軸班のある羽があり白黒のコントラストが強めです。右の第一回冬羽に換羽中の子では、↓で示した肩羽に灰白色の冬羽が見てとれます。
まずい写真で恐縮ですが、同じくこの春に観察されたミユビシギも肩羽の一部が赤褐色の字に黒い軸班のある夏羽に換羽しているのがわかります。換羽中のミユビシギは何にでも化けるというか間違えられることの多い子ではあります。シギの仲間のああだこうだについては肩羽はとても重要なポイントだということです。
今朝はアオアシシギの群れにコアオアシシギが1羽混じっていた。まだ8月の初旬だというのに冬羽への冠羽が進んでいるように見える。コアオアシシギが他の種に比べて換羽の進行が速いのかどうかは寡聞にして定かではないが、そのような印象があります。
昨シーズンの秋に飛来した成鳥冬羽と比べると、肩羽、雨覆、三列風切の一部に夏羽が残存しているようだ。
同じような時期・・・この場合8月初旬の成鳥の渡りのころのアオアシシギやアカアシシギなどと比べてみると、アオアシシギなんかは個体差があって肩羽の冠羽が進み始めている子もいるし、まだ黒っぽい夏羽の多く残っている子もいます。
まあ探鳥会とかで「おっ、コアオアシ・・・、換羽進んでるねえ。コアオアシって早いのかなあ?」等とさり気なく嘯けば、なんとなくベテランの雰囲気が醸し出されるのでしょうが、用量用法・使用上の注意を間違えないようにご利用くださいW。
今日は西池の石積みに標識カワウが・・・。例によって左青リング/No490白文字、兵庫県昆陽池での標識です。琵琶湖の標識鳥には黄色コイルがつけられているかと・・・。琵琶湖の個体は西日本各地で記録されているらしいのですが、野鳥園では兵庫県昆陽池での標識個体しか観察されていません。
干潟が現出するとシギチドリが集まってきて、展望塔から北池干潟を眺めると、昨日では数百羽のトウネンとハマシギ、メダイチドリなどが採餌する様子が観察されます。medaichiらは当然この子らをカウントするわけなんですが・・・。数を勘定するってことは要するに群れの端っこから1羽ずつみていくわけで・・・
ある程度まとまった数のシギチドリが入れば、こんな風に右上/黒白/中国上海・崇明島の標識を付けたトウネンを観察することもあります。野鳥園ではロシアやオーストラリア等で標識された個体もけっこう観察されています。まあ、距離にもよりますが望遠鏡で標識は確認できるが、撮影となると別物で大抵は面倒なボツ写真の大量生産という羽目になりますね。medaichiが昨日機嫌が悪かったのはこいつのせいですW。
春のシギやチドリ達の渡りが始まって、メダイチドリが順調に個体数を伸ばしてきている。先日の4/13(土)にも30羽を超え、野鳥園干潟の優占種に・・・W。「管理人のハンドルがmedaichiだから特別に彼らを優遇しているんだろう・・・」等と御無体なご想像をされかねませんが、ここ数年の傾向として観察される個体数が増えてきています。
展望塔のお客様に「♂♀ってあるんですか~?」と聞かれ、「え゛? 何言ってるんだ? 生き物なんだから♂♀あるに決まってるじゃないか・・・?」と不覚にも一瞬言葉を失ってしまったのだが、すぐに「あぁ~、♂♀の羽衣の違いかぁ、♂♀区別がつくかってことね・・・」と立ち直りました。お詫びにメダイチドリ♂♀の比較画像を揚げます。