カテゴリー別アーカイブ: シギ・チドリ

春の渡りが・・・

medaichiはこのところ、ほったらかしにしていた展望塔前の除草・笹刈、西池干潟と南池作業道の葦苅に忙しくしています。植栽部の樹木の整理も気にかかるので、この春はなかなか撮影ができず少々イラッときていますW。「こういうときは平素ご来園いただき懇意にさせていただいているカメラマン諸兄だのみだいっ!!」などと不埒なことを嘯いていますが、諸兄にはきちんと写真提供いただいてます。多謝

でもって年度末の3/31、展望塔前にセイタカシギが・・・。ん~、展望塔前の除草が間に合ってよかったなあ。赤目に鮮やかな足色の成鳥、翼面も黒いし肩羽も黒い♂成鳥、いいですねえ。いまさら感満載ですが、セイタカシギの頭部は♂♀ともに白いものから様々に黒班があり個体間の変異が大きいので、頭の色、黒斑で雌雄の区別はむずかしいですね。セイタカシギはY田さんです。

とはいうものの、撮りたい写真は自分で撮らんといかんわけで・・・。今季越冬のコアオアシシギ成鳥。一緒に越冬していたアカアシシギ2羽も4/2現在まだ残っていますがもうすぐわたるでしょう。去年の秋からmedaichiが「コアオアシの成鳥!!!」と喚いていたのをご記憶のお方もおられるでしょうが、なんでまたこんな地味目の子押しやったかというと、ようは↑の写真の様に換羽の進み具合のわかる写真が撮りたかったというわけですね。

2/28に撮れてましたからほぼひと月空けて撮影してみました。コアオアシシギは1羽しかおらんかったし、この子足を負傷していましたから同一個体であることは明らかです。いつも面倒くさがりなmedaichiが珍しくまじめにカメラ出して撮影しているときは、たいていこういった下心満載なのがバレてしまいましたW。

ヤマシギ撮影されていました

NPOのW田さんがトレイルカメラの画像を回収してきてくれました。早速、11/1(金)の日没後にヤマシギと思われる子が撮影されていたのでご紹介しておきます。

ん~、ちょっとわかりにくいかも。で、一昨年22/10/14の日中に撮影されていた画像を探してきました。ヤマシギって目が上の方についていておかしな顔ですね。上の写真でも白く光って頭の上の方についている目と、頭頂部から後頸にかけてある太くて黒い横班がわかると思います。

ミユビシギのこと・・・

ミユビシギがこのところ記録に揚がっているが、野鳥園ではそれほど普通の子ではないのでこのブログでも紹介したことはないような・・・。ということで後々検索かけた時のために記事にしておこうかと。

今回観察されている子は幼鳥羽から第一回冬羽に換羽中ということで、当ブログのお客様のために随分昔に撮影したミユビシギ幼鳥の写真を探してきて比べてみることにしましょうか。左の幼鳥の上背や肩羽には明瞭な黒い軸班のある羽があり白黒のコントラストが強めです。右の第一回冬羽に換羽中の子では、↓で示した肩羽に灰白色の冬羽が見てとれます。

まずい写真で恐縮ですが、同じくこの春に観察されたミユビシギも肩羽の一部が赤褐色の字に黒い軸班のある夏羽に換羽しているのがわかります。換羽中のミユビシギは何にでも化けるというか間違えられることの多い子ではあります。シギの仲間のああだこうだについては肩羽はとても重要なポイントだということです。

今朝のコアオアシシギのこと・・・

今朝はアオアシシギの群れにコアオアシシギが1羽混じっていた。まだ8月の初旬だというのに冬羽への冠羽が進んでいるように見える。コアオアシシギが他の種に比べて換羽の進行が速いのかどうかは寡聞にして定かではないが、そのような印象があります。

昨シーズンの秋に飛来した成鳥冬羽と比べると、肩羽、雨覆、三列風切の一部に夏羽が残存しているようだ。

同じような時期・・・この場合8月初旬の成鳥の渡りのころのアオアシシギやアカアシシギなどと比べてみると、アオアシシギなんかは個体差があって肩羽の冠羽が進み始めている子もいるし、まだ黒っぽい夏羽の多く残っている子もいます。

まあ探鳥会とかで「おっ、コアオアシ・・・、換羽進んでるねえ。コアオアシって早いのかなあ?」等とさり気なく嘯けば、なんとなくベテランの雰囲気が醸し出されるのでしょうが、用量用法・使用上の注意を間違えないようにご利用くださいW。

8/5残暑お見舞いとか・・・

まあ、一年で一番暑い時期なのですが皆様いかがお過ごしでしょうか? 残暑お見舞い申し上げます。野鳥園の干潟では8月に入ってシギやチドリ達の成鳥の数が増えてきました。午前中は潮位の高いこの時期ですが、少しでも干潟が干出してくると、シギやチドリ達は待ちかねたようにやってきます。

とはいうものの、熱中症のリスク等ありますので、バードウオッチングも体調に留意して慎重に楽しみたいものですね。撮影も日が昇れば揺らぎが出ますから、なかなか難しいものです。今いるシギチドリが集まってくれたのでとりあえず記念撮影を・・・

標識鳥もいるかも・・・

今日は西池の石積みに標識カワウが・・・。例によって左青リング/No490白文字、兵庫県昆陽池での標識です。琵琶湖の標識鳥には黄色コイルがつけられているかと・・・。琵琶湖の個体は西日本各地で記録されているらしいのですが、野鳥園では兵庫県昆陽池での標識個体しか観察されていません。

干潟が現出するとシギチドリが集まってきて、展望塔から北池干潟を眺めると、昨日では数百羽のトウネンとハマシギ、メダイチドリなどが採餌する様子が観察されます。medaichiらは当然この子らをカウントするわけなんですが・・・。数を勘定するってことは要するに群れの端っこから1羽ずつみていくわけで・・・

ある程度まとまった数のシギチドリが入れば、こんな風に右上/黒白/中国上海・崇明島の標識を付けたトウネンを観察することもあります。野鳥園ではロシアやオーストラリア等で標識された個体もけっこう観察されています。まあ、距離にもよりますが望遠鏡で標識は確認できるが、撮影となると別物で大抵は面倒なボツ写真の大量生産という羽目になりますね。medaichiが昨日機嫌が悪かったのはこいつのせいですW。