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メダイチドリ、トウネン標識鳥が来ました

昨日30日(木)は九州北部、中国地方、四国地方の梅雨明け発表がありましたね。大阪もそろそろ明けそうです。8月になれば一気に真夏~ってことに・・・。とはいうものの、拙稿で7月末になればトウネンの成鳥の渡りが・・・とか書き散らした手前、medaichiはトウネンを探さんといかんのです。

とりあえずは双眼鏡・・・。今朝の干潟、先着のアオアシシギとキアシシギに混じって見慣れたシルエットが・・・むむむ、メダイチドリではないかということで、今季初の記念撮影。メダイチはさて置き、トウネンなのですトウネン!!

おお~、いましたいました、成鳥が一羽。望遠鏡でチェックすると何やら足元が怪しい、白っぽいのがチラチラ動いている・・・。これはいきなりの標識鳥かあ~!! ってことで、陽炎の出始めた西池干潟ですが、「まあ数撮りゃ当たるだろう」とお気楽に撮影開始。で、当たりました。左跗蹠に青/白フラッグが付いていますから、宮城県鳥の海の標識でしょう。見たところ退色気味で白が焼けて黄ばんで見えます。昨年以前の標識かも。

ん~っ、この子は国内標識だけど、カムチャッカだのオーストラリアだのって子もなかにはいるわけなんですよね。このトウネンって子の標識を撮影しているといつも感じることがあります。スズメ位の小さな体で極北の繁殖地と南半球の越冬地を渡る野生動物のパワーもさることながら、なんというか、小さな体に秘められた本能というよりか強烈な意志のようなものをmedaichiは感じるんですよね。これはシギチドリだけでなくヒタキやムシクイ等、渡りをする野鳥達すべてに感じるわけですが、特にシギチドリ達には各地のカラー標識が装着されていて、より明確に具体的にイメージされるということになるんだろうと思います。

さて、梅雨明けとともに猛暑の夏の予感満載の今朝でしたが、medaichi的には今回紹介した小さなトウネン君にこの夏を乗り切るパワーをもらったようで、少し元気が出て来たような気がします。

シギ・チドリの秋の渡りが始まった

7/17(金)にキアシシギが観察され、続いて7/23(木)にアオアシシギが観察されていました。干満の関係からか昼からは見られていず、撮影もできていなかったので、今朝は早めにカメラをセット・・・。アオアシシギ成鳥、もう冬羽への換羽が始まっています。

今朝は2羽でした。人間界のグダグタはさておき、7月下旬となればシギやチドリの成鳥の渡りが始まります。medaichiは展望塔からの視界確保のため草刈りに追いまくられる季節になりました。

ちなみにこの子はアオアシシギの幼鳥。羽の模様が単純でベタですね。この子達がやってくるのはそうだなあ、8月の下旬頃になるかな。

スコープで探すと南池の休憩場所基部にキアシシギが休んでいました。今日は9羽。太平洋高気圧も遠いし、梅雨明けは月末になりそうだなあ。例年だと7/20過ぎには明けるんだが・・・。本格的な暑さもまだだし、8月に急に暑さがやってきそうだ。体が暑さ慣れしていないので熱中症対策怠りなく体調を崩さないようにしましょう。

サンショウクイ、オオソリハシシギとか・・・

去年の春の記録では、マミジロが出ていたが今朝は空振り・・・。「ヒリリッ!」の声に振り向けばサンショウクイの♂♀。手前の枝にピントが引っ張られているし、構図も全然だけど例によって証拠写真で悪しからず。サンショウクイのお嬢だけがかろうじて撮らせてくれました。

おなじみ証拠写真の連続ですW  今朝はセンダイムシクイとエゾムシクイが両方とも入ってました。この子はセンダイムシクイ・・・。高い梢にいるのでこんな見上げの写真ばかりですが、下嘴がオレンジ色で暗色班がないのが分かります。

オオルリは♂ばかりが目立ちますが良く探せば♀もいます。これまた手前の枝かぶり・・・

干潟も次第ににぎやかに・・・。今朝は顔、胸から下腹にかけて赤みのでだしたオオソリハシシギが1羽。体のサイズに比して嘴は短めの♂個体です。

ダイゼン、メダイチドリ・・・、夏鳥は?

新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、4月3日(金)現在も、野鳥園展望塔施設は臨時休館を継続しています。緑道・植栽部・北観察所はご利用可能です。

せっかくの桜がそろそろ満開というのに、今朝は青い子にも黄色い子にも逢えずじまい・・・。明日は仕事だけど早朝からなら時間がとれそうだ。メジロ君はたくさんいるので、季節ネタということもあるけど、資料用の写真を撮っておくことに・・・。

medaichiの場合、資料用の写真というのは、可愛い野鳥が綺麗に写っているというのとはちょっと違う。要はお話しのネタに使える写真と言えばいいのだろうか。へへへ、メジロが「アカンベェ」と舌を出している写真が撮れました。生体の場合、唾液でまとまっているが、メジロの舌は先別れしてブラシ様の構造をしているのだ。吸蜜に特化した構造と説明されている本もあります。

でもって、このように花の基部に嘴を突っ込んで吸蜜します。

サクラには吸蜜に訪れるのだが、花の蜜ばかり狙っているわけではありません。この時期、新緑にあわせて発生する蛾等の幼虫を見つけると、パッと飛びついては捕えます。

3月末に、オバシギとオオソリハシシギの記録が揚がっていたが、まだまだ干潟は寂しい。とはいうもののダイゼンとメダイチドリがそれぞれ1羽だけですが、西池干潟で観察されました。

コシジロオオソリハシシギかな・・・?

オオソリハシシギがこないだから3羽ほどいるが、その中の1羽の背腰が白っぽく見える。この子なんだが、肩羽の隙間から見える上背が、アオアシシギの様にかなり白っぽくみえる。

日本に普通渡ってくる亜種オオソリハシシギは、アラスカで繁殖し、ニュージーランド・ 東オ-ストラリアで越冬するL. l. baueri とされていてが、腰から上背にかけて縞模様があり暗色に見える。今日、お話ししている亜種コシジロオオソリハシシギはL. l. menzbieri とされ、腰から上の縞模様がまばらでより白っぽく見えるのだ。

お客様のN村さんから、とても分かりやすい写真を頂戴できたので揚げておこう。そう、左の子が亜種オオソリハシシギ L. l. baueri で、右の子が亜種コシジロオオソリハシシギ L. l. menzbieriの可能性がある。L.I.menzbieri は、東シベリアで繁殖し、北西オーストラリアで越冬する。「じゃあ、なんで一緒にいるんだ?」等という無粋な突っ込みは、この際置いといて、しばらくこの子で楽しみたいと思っている。

9/16 緑道にもいってみた・・・

やっとこさ、朝晩すずしくなってきましたね。この秋の渡りはシギチドリの種数が出て、21種/日なんて日もあったので、面白くて緑道の観察を怠けてましたW  さすがに怒られそうですので、今朝は肩慣らしを兼ねて緑道にでてみました。ハイ! 季節ネタのオオルリ♂第一回冬羽がいました。

例によって藪蚊が攻撃してきますから、虫除けスプレーはマストアイテムですね。あまり個体数は多くないので見つけにくいですが、藪蚊を我慢して待っていれば出ることは出ます・・・。オオルリ♀成鳥かな、肩羽が茶褐色で、喉下の淡色部分の幅が狭いのがわかります。

あれ!?  撮影した時はわからんかったですが、頭に手前の枝がかぶってますねえ~、まっ、いいっかW   喉下の淡色部が幅広なキビタキ♀タイプ。他にもムシクイ類・サメビタキ属とかいましたが撮影できませんでした。えへへへ、肩慣らしなもんで。

ハヤブサの若鳥が時々立ち寄るからか、この何日か日中はシギチドリの数がすくないんだけれど、今日は展望塔前にタシギがいました。