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クロツラヘラサギ2個目・・・

今朝( 11/26 08:36 ) 南池にクロツラヘラサギの今季2個体目が来ました。medaichiが野鳥園到着時は、南池の北西岸でチュウダイサギに混じって採餌していました。「遠いわ~、180m位あるし~」等と文句垂れながらの記念撮影。写真がぬるいのは勘弁してください。

ということで、ブログのお客様にはオマケ記事を・・・。こないだ10/10に来た成鳥と比べてみましょう。嘴は黒くはなっていますが目先の黄班もないし上嘴の表面も成鳥に比べて平滑に見えます。

翼をパ~ってやってくれるか、飛び立ちを待ったのですが撮り損ねましたW。羽繕いを撮ったのに初列風切が写っていました。明瞭な暗色班が認められます。遠いので虹彩の色とかハッキリしませんが暗色にみえましたから、最初、上嘴なかほどに僅かに皺模様が見えたので2Y/winterかなとおもいましたが、1Y/winterの可能性があるかもしれません。

クロツラヘラサギ・・・おまけの続き

クロツラヘラサギの年齢っつうと、基本的には風切等の暗色部、虹彩、嘴の色や皺模様とか外観から推定可能なんだが、風切、翼の暗色部の話はヘラサギの稿でもやったから、今回は嘴にもうちょっと注目してみよう。

クロツラヘラサギの嘴は左の写真の様に黒くて上面に基部から先端近くまで皺模様があります。ヘラサギの嘴は先端に幅広の黄色班があってめだつのですが、クロツラヘラサギも先端に僅かに黄色班が出る個体もいます。まあ、目先の裸出部の形状が違うから間違わんと思います。

 

ああっと嘴の話でした・・・。上の写真の左の子は2014年の今頃、10/5の撮影で1齢の幼鳥ですね。嘴の色はもっとピンクというか肉色掛かってるかと思ったんですが、この子は黄褐色味がかって見えますね。右の子は嘴は黒くなっていますが、上面には皺模様が無く平滑です。風切の暗色部が見えなくても、黒くても平滑な嘴が見えれば2齢の亜成鳥であることがわかります。

写真が暗いのでわかりづらいですが、medaichiが読み散らかした資料には、2齢位から虹彩の色も赤みがかるそうですから、注意しないといけませんね。それから、嘴上面の皴模様ですが2齢の春にかけて1月ごろから嘴基部から皺模様がうっすら出始めるらしいので、皺模様でああだこうだ言う時は地雷を踏みそうですね。

久しぶりのクロツラヘラサギとか・・・

今日10/10は「ムギマキ」の日と勝手に決めているmedaichiなのだが、今朝は8時過ぎに珍客のクロツラヘラサギが1羽南池に来てくれた。しばらく採餌して休憩、お昼前には飛び去ってしまった。

ヘラサギはユーラシア大陸中央部で繁殖しアフリカ、ペルシャ湾、インド、中国南部で越冬し個体数も多いのだが日本への飛来数は少ない。クロツラヘラサギは分布が局地的で朝鮮半島、中国遼寧省の黄海沿岸、ロシアのウラジオストク周辺で繁殖して、主に台湾、中国南部沿岸からベトナムで越冬する。日本の九州・沖縄エリアでも越冬数は300羽を超えて増えてきている。

クロツラヘラサギは野鳥園では2017年の6月以降記録は無かったんじゃないかと・・・。一方のヘラサギは2013年に府下3例目の初記録以降、ここ数年秋冬の観察例が増えていて面白いもんだなあと思っています。

例によってブログのお客様にはおまけの画像を揚げておこう。ブレましたが翼先端の写真が撮れました。風切先端の暗色部もなく成鳥と思われます。右翼先端に不明な影が写りこんでいますが無視してくださいW。成鳥で嘴基部というか目先に黄色部があるのですが無い個体もいて個体差が大きいようです。

ヘラサギ成鳥は嘴先端に黄色部分がありますがクロツラヘラサギは黒くなります。この嘴先端の黄色班ですがクロツラヘラサギの場合、成鳥の一部に幅の狭い黄色班が出る個体もあるようです。必ずしも加齢によると言えないようで無い個体もいます。

ミサゴとかセッカ・・・

この終末もお天気は冴えないですが、まあ暑くなくていいや。ミサゴ君達は繁殖地から戻った個体数が増えてきたのか、野鳥園でも見かける子が増えています。今朝は3羽。大抵はお立ち台にとまってボ~ッとしています。

まあ、そこは魚食性とはいえ猛禽ですから、たまには気合の入ったハントを見せてドリャ~!!とシャッタチャンスを提供してくれないと、野鳥園としても営業上差しさわりがありますので、今季もミサゴ君達にはせいぜい頑張ってもらいましょう。

どこかで読み散らかした資料にあったと記憶しているんですが、春から「ヒッヒッヒ・・・」と賑やかかにさえずっていたセッカ達ですが、秋冬の非繁殖期も観察できんこともないですが目立ちません。まあ通年観察できるわけなんですが、どうやら春から夏の繁殖の個体群と、秋から冬の越冬の個体群は入れ替わっているらしいです。50m以上距離があって写真はぬるいですが揚げときます。

アカアシシギいました・・・

朝寝坊をした罰か、土砂降りの雨で濡れmedaichiになって野鳥園にたどり着いたら、アカアシシギが出ているとのことでした。雨で暗いし・・・、雨滴が写りこむし・・・、カメラ出すの嫌だったんですが記念撮影はしなくちゃなりませんね。

ブログのお客様にはオマケでもう一枚。この時期の成鳥はすでに冬羽への換羽が始まっています。アカアシシギ冬羽は、顔から下面への縦班は目立たず、上面も一様な灰褐色味を帯びベターっした感じになります。

記念撮影と言えば先日観察したゴイサギ君を忘れていました。北池を海水化してもう25年位経ちますが、以降この君は観察できなくなりました。幼鳥は何度か来ているんですが成鳥は久しぶりなもんで揚げておきます。ん~、ゴイサギの写真撮るのって何年振りかな?W

今いるミサゴ・・・

ん~っと、展望塔施設の休館が延長になっちゃったし、なんだかんだで休館期間中の展望塔からの撮影は昨年から自粛みたいな感じで来たんだけれど、世の中イベントも無観客・オンラインってなことになってるし、「休館中だからこそオンラインで情報発信だいっ!!」とmedaichiは開き直っています。そうでなくても鳥ネタの少ない季節ですので勘弁してくださいとお願いしておきます。

でもって、今朝はお立ち台にミサゴがいました。数年前までミサゴは地域によって差異はあるかもしれないが繁殖期(4月~7月)は野鳥園でも観れんかったです。もともと以前使用されていたDDTとかの農薬の影響で数を減らしていた種ですが、medaichiが園内にミサゴのお立ち台をたてた10年位前から大阪港周辺でも目立って数が増えているようでしたが、それでも観察できない時期はありました。

繁殖期とは言ってもミサゴの繁殖開始年齢は4.5年、早くて3年ということらしいので、去年生まれの若鳥君は繁殖地に行かないで越冬地に残留ってこともありそうです。瀬戸内では留鳥で通年見られるらしいんですけどね。越冬地に残留とは言え、これも若鳥の数が増えての話だからうれしいことではあります。ああ、それとこの子瞬膜撮れてますね・・・