カテゴリー別アーカイブ: 野山の野鳥

タカサゴモズがいました

昨日9月10日(木)、タカサゴモズが観察された。この鳥、大阪南港野鳥園では以前に記録がある。なんと2002年の9月8日から・・・。数日の差異である。先の個体の終認は2003年3月13日であるから、今回も越冬への期待が高まる。なんともわくわくさせられますね。羽衣も体色摩耗が著しいので、継続して撮影を続けていると面白いだろうなあ。このお写真はお客様の黒猫さんから提供していただきました。多謝!!

ん~、ホントは今朝は週末の観察会のために西池際の葦原を刈るつもりだったんだが・・・。8時にはお客さんでいっぱいWW。この状態で干潟に立ちこんだりしようもんなら石投げられちゃうので、早々とギブアップしました。

メモ替わりに、トウネン標識鳥 左跗蹠 青/白フラッグ 宮城県鳥の海 番号不詳 7月末の鳥の海個体は成鳥だったのでこの子とは別です。あと、近くにウズラシギ1羽・写真撮れてませんがタカブシギ1羽

雨でもミサゴ・・・

いや~、今季の梅雨はよく降りますねえ。とはいうものの7月も中旬、月末ころにはシギチドリの成鳥の渡りが始まろうかと・・・呑気に構えてる場合じゃないんですが、まっ、いいっか。このところ、夏でもミサゴ君が1.2羽のこってくれるようになった。繁殖に参加しない個体は越冬地に残留ということか。雨だけど、まあいいやと撮影。普段の設定のまま撮ったら、撮れんことはないが、なんか雨滴が中途半端に止まってしまった。

雨の日はも少しスローシャッタで雨滴を流さないとね・・・。デジスコの都合で絞りを変えられんのでISO感度を下げることに。普段の設定のままだと被写体ブレを軽減するのに、上限ISO800で撮っているがISO200に。当然、使える枚数は激減するが、まあ、こんなもんでしょうW   不精なmedaichiは雨の日は撮影せんからこんなのは気にもしません。

とはいうものの、どうしても撮らないといかん場合もあるわけで、上は以前雨の日に撮影したハイタカ君です。面倒なことの多い雨の日ですが、うまくはまると普段と雰囲気の異なる写真が撮れて、これはこれで面白いかも・・・。

カラスのブルーアイ・・・続きの②

前稿の「カラスのブルーアイ・・・続き」でカラスの幼鳥の「口の中の赤いのは夏でも見られたように思いますが・・・」なんて適当なことを言ってしまいましたが、今日、画像倉庫の整理をしていたら、2013年8月16日に撮影したカラスの若鳥君の写真を発見。要はこの時の観察を憶えていたようです。虹彩は成鳥と同様、黒に近い暗褐色になっていますが、このお盆の頃でも、口腔内は嘴先端から暗色化が進んでいますが、まだほとんどピンク色ですね。口角もピンクですから口を閉じていてもわかるかもしれません。

以前、カラスのお勉強をしていた時、どこかで「口腔内がすべて黒くなるのには2.3年かかる・・・」と読み散らかした覚えがあるのですが、ん~、どうだろう? 個体識別できんし~、飼ったことある人ならわかるかも・・・。秋に換羽が終了して成鳥羽の個体の口の中の写真撮りまくるしかないか?

写真を見ていると肩羽の1枚が黒い・・・。他は褐色味を帯びた幼羽であるから第一回冬羽に換羽が始まっているのだろう。春に体羽(頭、肩羽、下面など)は黒いのに風切や雨覆の一部が褐色の個体を見るが、その後初夏から秋にかけて、ハシボソが少し早く、ブトガラスが6月中旬だったと思う、要は成鳥の子育て終了後から換羽が始まるから、この秋の前身換羽を経て成鳥羽ということだろう。

え~、カラスなんぞをグダグダと書き散らかしておりますが、はい!  バードウォッチング上達の秘訣は、図鑑などに書いてあることをフィールドで実際どう見えるか確かめることですね。敬愛する先達諸兄や研究者の方々のワークをトレースすることが理解を深める第一歩です。medaichiもやっと第一歩を踏み出したところですWW

カラスのブルーアイ・・・続き

今朝は展望塔前の広場に「ンア~・・・」とブトガラスの幼鳥の声が・・・。先日、カラスの幼鳥の記事を思い出し「そう言えば、6月下旬やけど幼鳥の特徴ってまだ見えるんやろか・・・」と。熱い淹れたてのコーヒー持ってて、カメラ出すのが面倒なんだが記事書いちゃった手前「まあ、責任あるやろな・・・」と思いなおす。親ガラスがいました。半分以上コーヒーに気がいってるもんで見事なピンボケ写真に・・・W。

口の中黒くて、虹彩も黒に近い暗褐色ですね。ちなみにカラスの瞬膜は明灰色なので気をつけましょう、瞼との違いは目先から水平方向に閉じますからわかります・・・って、まだカラスの瞬膜写真撮ってません悪しからずW。

あっ、成鳥はこの際どうでもいいんでしたよね。幼鳥です幼鳥。いましたいました。スッキリしたところに出てきてくれなかったけど数枚撮れました。お掃除のおじさんがエンジンブロア吹かし始めたので、飛んで行っちゃいましたがまあいいでしょう。

口の中はしっかり赤いけど、虹彩はダークな感じに・・・。でも、まだ青味が残っているのが分かりました。季節限定のブルーアイ・・・なんとか観察できました。言い忘れましたが、この巣立ち後間もないボ~っとした幼鳥に近づくと、親鳥の攻撃を受ける場合があるので、スマホとか向けちゃだめですよ。medaichiは責任取りかねますW。

カラスの幼鳥達がヒトの接近で逃げることを憶えたころには、こういった親鳥の攻撃はなくなります。口の中の赤いのは夏でも見られたように思いますが、幼鳥達のブルーアイは梅雨入り前の季節限定ネタということにしておきましょうか。まあ身近なカラス君達とはいえ、子育て中の野鳥達にむやみに接近するのは誉められたことではありませんから心遣いを忘れないようにしましょう。

昼前にこの稿揚げてから、別個体と思われる幼鳥君が来てくれました。やはり虹彩は暗色化が進んでいて、そうだなあ、記事の成り行き上、極めて僅かに青味が感じられるとしておきますWW。

カラスのブルーアイ・・・

鳥がいないからって機材ネタでお茶を濁すのもアレなもんで、季節ネタをかませておきますW  でもって、カラスの虹彩のお話しなんですが、上の子は以前に野鳥園展望塔の屋根の上からドサっと盛大に落ちてきた子(文字通り落ちてきましたW)です。シャリンバイの茂みに引っかかってジタバタしてるのをパシャリ!  虹彩の色が青味がかっているのが見えますね。2011年6月11日撮影

カラスの成鳥の虹彩は黒に近い暗褐色ですが、巣内雛や巣立雛の虹彩はこのように水色かかって見えます。幼鳥の特徴としては口の中が赤いというのがありますが、これは巣立ち後しばらく認められます。対してこのブルーアイはどうでしょうか、medaichi的には野鳥園内で繁殖したハシブトガラスの若鳥では6月の初旬から中旬の短い期間しか観察したことがありませんから、巣立ち後急速に暗色化していくと考えられます。

左の写真は、上の写真と同一個体です。

 

 

 

 

 

この写真は2017年の6月19日に撮影したものです。ナンキンハゼに2羽とまっていて良くわからなかったのですが、左の子がンガーっと鳴いてくれたので口の端が赤いのが見えました。虹彩は成鳥と変わらないくらい暗色になっていますね。

今朝のサンコウチョウ・・・

早朝の緑道、静かだW でも、久しぶりにお客様の黒猫さんに会えて嬉しかったです。ご挨拶を済ませるやいなや「ホイホイホイ~」。小さな声だったので♀だろうなと・・・。姿を追う内に長尾が飛んだがロストしてしまった。残念!

頭部を見ると、アイリングはしっかりあるものの、嘴の色はそれほど青味を感じないから、♀の第一回冬羽かもしれない。今頃、冬羽~と思われるかもしれないが、サンコウチョウの二年目の換羽は、7月より換羽に入り,全身の換羽を行なって第2回冬羽となり、この時点で成鳥羽になる。

つまり、5月のこの時点では第一回冬羽のまんまということになる。でも、秋の渡りの第一回冬羽の個体で、アイリングがこんなに顕著な子は観たこと無いから、裸出部については発達するのかもしれないが良くしりません。

 

ちなみに、♂成鳥の頭部はこんな感じ・・・。アイリングも幅広で嘴の青味もともに♀より鮮やかだ。上部の色合いも紫褐色を帯び、尾羽も長く明らかに♀と異なる。この羽衣に達するのは第三回冬羽からといわれている。

サンコのややこしいのはこの辺で、♂は第二回冬羽に換羽しても、体羽が成鳥と第1回冬羽との中間色なのや,尾羽中央2対が伸長するものや,第1回冬羽のままのものなど個体差があるということなのだ。下の写真を見ていただこう。

 

これまた数年前の春の蔵出し写真だが、この子は体色は薄めだが紫色かかって、アイリングも顕著だが尾羽は短い。つまり、この子は第二回冬羽の短尾型♂の可能性があるということだ。つまり、チラ見で尾羽が短ければ「♀だろね~」で済まなくなって来てるってことですね。面倒なことこの上ない上に、なにやら地雷原の危険な香りが・・・。

まあ、medaichiは普段から赤恥青恥かき倒していますから、お勉強と同時進行ってことで悪しからず。例によって写真を撮り貯めて、なんか書けるように頑張りたいと思います。ん~・・・、以前書いたような記憶があるが、サンコの第一回冬羽の♂♀は識別可能か?・・・次列と三列風切が暗色というのは本当だろうか?  ということで、無謀にもmedaichiはこの秋のテーマとして、サンコの第一回冬羽の写真を撮り貯めることに。