カテゴリー別アーカイブ: 野鳥

夜の干潟は・・・

秋冬の鳥たちの越冬期の終り・・・、南港野鳥園の昼は干潟の水鳥の姿が少ない。3月も下旬になると鳥たちも動き始めるのだが、まあちょっと寂しいW。medaichiらは、「夜間はカモ類や越冬のハマシギやシロチドリなどのシギ・チドリ類、ヘラサギ類などは採餌に来ていますう。」等とご説明をさせていただいているが、かなり説得力というか臨場感に欠けること甚だしいW。

でもって、medaichiらのNPOで夜間の干潟の鳥たちを撮影しようと、トレイルカメラの夜間センサー撮影を試してみることに・・・。 例によってNPOのW田さんらががんばってくれました。多謝

大阪湾奥のハマシギ・シロチドリの越冬個体群に加えて、野鳥園内で越冬中のアカアシシギ、コアオアシシギも・・・。

先日の昼間に記録の揚がっていたシロチドリも撮影されていました。今日、ご紹介した動画は下記のYouTube、南港ウェットランドグループのチャンネルでご覧になれます。  https://www.youtube.com/watch?v=kDtI24sziFA

ウミアイサの続き・・・

越冬期の初めから中頃はウミアイサも♀しか観られんことが多いんだけど、年が明けて♂が入り始めるかな。ともあれ3月・・・、野鳥園でウミアイサを観察するには良い時期だ。展望塔で朝、日が昇りきらないうちに、水面に背景の松林が反射しているといい感じだ。・・・遠いけどW。虹彩の赤いのもよく見えます。

近づいてくると空が反射して水面は明るくなっちゃうんだけれど、鳥そのものは良く写ってくれますね。んっ? このペア、なんか良い感じ・・・

カモ類は鳥類では珍しく水面で交尾するよう体の構造も特化しているから、運が良ければ水面上で、こういった♂が♀の後頸の羽をくわえて上になるカモ類の特徴的な交尾の様子を観察できるチャンスはあるかも・・・。

さすがに展望塔前まで来てくれると羽衣の細部まで観察できます。

少し大きめのカニを捕らえると、ハサミとか足をくわえて右下の絵の様に激しく振り回し、ちぎる様です。この辺りはシャクシギと同じで面白いですね。

ウミアイサが近くにいたこと・・・

今朝はウミアイサの♂♀が展望塔近くに来てくれた。雲が厚くて少々暗かったのですが贅沢は言ってられんのでお仕事することに・・・。♂♀ともにしきりに潜水してはなにやら捕らえています。「ウミアイサの嘴には細かい歯状突起がならんでいて、捕らえた魚を逃がさないように特化して・・・云々」というようなお話もよく耳にしますが、いれば甲殻類も食べますね。

medaichiは↑の段のように鳥がなにか捕らえるとシャッタを切る習性がありますが、アイサ類だとパタパタにも反射でシャッタを・・・。暗くてシャッタ速度が上がらずてこずりましたが、なんとか使えそうなのが1枚。そうですね、以前書いたウミアイサ♂の翼上面の白色部にある2本の黒線の部位のお話のことです。

以前描いた怪しげなイラストをもちだすと、ウミアイサ♂の翼上面の白色部にある2本の黒線の羽衣における部位は、内側次列風切の基部と内側大雨覆の基部だということです。しっかりした写真が撮れれば信憑性が揚がるってもんです。

分かりきったことをくどくどと・・・なんて思っちゃいけませんよ~。図鑑やネットに書かれていることを鵜呑みにせずに、実際のフィールドでどう見えるかってのが肝なんですから。medaichi個人的にはそういった重箱の隅でBirdwatchigを楽しんでいます。

ヘラサギとクロツラヘラサギ・・・

お気楽なmedaichiはてっきり昨日3/5(火)に観たヘラサギ2羽だと思い込んでいた。午前中は暇だったので、珍しく双眼鏡を持ち出すとなんか雰囲気違うような・・・。慌てて撮影したらヘラサギとクロツラヘラサギだったというお粗末でしたW。嘴を見るとヘラサギは昨日と同一個体だが、クロツラヘラサギは初列風切に暗色班があり次列風切の羽軸も黒いのがみえるのだが、上嘴のしわ模様の入り方から見て、3暦年目春の個体のようにに見えますね。

この子たちが並んでいるとなんか「お得感」があっていいですねW。ともあれ九州じゃないし、これはこれで珍しい絵面なので何枚か撮影しておくことに・・・

↑は昨日3/5に撮影したヘラサギ2羽・・・。常駐していた上嘴の黄色班の狭い♀adじゃなくて、初めて見る成鳥と、これまた初めて見る上嘴の平滑な、おそらく2歴年目春の個体と思われます。

ハイタカの♂♀をコラージュ・・・

NPOのW田さんが水場トレイルカメラのデータを回収してきてくれたら、例によって野鳥園周辺で越冬中のハイタカが度々撮影されていて、1/17は♂♀が10分位の差で来ていた。ハイタカは手元の図鑑によると♀のほうが37-40cm、♂が30-32.5cmと♀が大きい。でもって、後先でやってきたハイタカ♂♀の画像をコラージュというか貼り付けてみることに・・・

ん~、なかなか良いサイズ感でていますねえ。まずまずの仕上がりです~って、あんまりこの手の小細工した画像を見せちゃうと、「普段揚げてる写真も、なんか細工してるんじゃ・・・?」などと痛くもない腹を探られそうなので、これくらいにしときます。洒落つうか酔狂でやってますからW

 

ウミアイサ♂ad翼上面の黒線

先日来、ウミアイサの♂が入ってくるようになりました。当ブログや本サイトのお客様にはお気づきの方もおられるかもしれませんが、medaichiはアイサ類を見つけると反射的にパタパタ写真、つまり、翼上面の見える写真を撮る性癖があります。野鳥園ではミコアイサとウミアイサは例年観察されますが、カワアイサは2014年11月に記録があるだけです。ですが、翼上面の羽衣の様子、小中雨覆から大雨覆・次列風切にかけての様子が、とくにウミアイサ・カワアイサ・コウライアイサ等のアイサ類の性別・年齢の識別に役立つからです。

今日はウミアイサの成鳥♂についてのお話ですが、ウミアイサ♂adの翼上面について、medaichiらもお客様に説明するときは「風切が黒くて、小雨覆から次列風切に至る白色部に黒横線が2本ありますう。」みたいな説明をしてました。まあ実際その通りだし図鑑の解説もそんなもんです。例えば例をあげると

H社の図鑑・・・初列風切・雨覆は黒く、他の部分は白色で2本の黒線が見える                 Y社の図鑑・・・翼上面の白い部分に2本の黒い線が出る                       B社の図鑑・・・白色部には2本の黒い横線ががある                      著名なカモ識別図鑑・・・飛翔図の♂brの解説に「白い雨覆いに黒線が2本出る」         ネット上のサイトでは「大雨覆と中雨覆先端の暗色部が作る2本の暗色線云々・・・」

でもってmedaichiは以前から「ん~羽衣の、羽根の何処が黒いねん? 普通やったら”大雨覆先端のバフ色班”みたいに書くやろう・・・」と思っておりました。だんだんお話が重箱の隅と化してきましたので、良い子の皆さんはここらへんで読み飛ばしてくださいね。

さて、重箱の隅の続きを行ってみましょうか。ヨーロッパの鳥の羽根関係のサイトを探すと簡単に解決しました。以前描いたカモ類の翼のイラスト描きかけがあったのでチョイとアイサに見えるように誤魔化し・・・いや修正して図解してみました。写真の写り方で想定してはいたのですが、要はウミアイサ♂adの翼上面の黒色部分は、内側次列風切の基部と内側大雨覆の基部が黒かったのですね。左下の図のように重なって見えるんでしょう。ちなみに上の図は雰囲気だけ伝わるように描いたものですから多少不正確だから参考程度で・・・

図鑑なんかは紙面も限られていて写真・イラストに解説文の字数も限られるから、まあ、しょうがないっちゃ~しょうがないんだろうけど、読者に「大雨覆と中雨覆の先端が黒くて・・・」みたいな誤解をさせる可能性はないこともないですねえ。もっとも図鑑や他のサイトの孫引きなら「白色部に2本の黒線が・・・」位でやめといたらいいんですけどね。

本日の重箱の隅は「ウミアイサの翼上面の黒線」でした。ん~、けっこう尺が撮れましたW