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●皆さん、待ちに待った春の渡りが始まりましたね。あちらこちらで、オオルリだ~、キビタキだ~、コマドリが~とかのニュースが聞こえます。大阪南港野鳥園でも、桜の頃になれば、オオルリやキビタキ等夏鳥達の渡りが観察されます。
さて、左の写真は、4月初旬の早朝に、管理人が撮影したものですが…、「きれいなオオルリの♂成鳥」って言っちゃえば、まぁ、一昔前の写真ならOKってことになるんでしょうが、このごろは、デジタル画像のツールがどんどん良くなっているので、とんでもないデテールまで、見えるようになってきてますから、そんなんじゃ済まなくなってるんですよね。 |
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●ようは、この個体が成鳥か若鳥君(4月ですから、第一回夏羽)かってどうかってことなんですが…、この時期、桜の季節に、成鳥に交じってやってくる若鳥、つまり、第一回夏羽のオオルリ♂の場合、成鳥の夏羽に近い色合いにはなることはなるんですが、風切羽根や尾羽根、小翼羽、初列雨覆は、成鳥の様な光沢のある青紫の色合いではなく、光沢の乏しい、どちらかといえば青緑っぽい色合いであるということです。左は、上の写真の小翼羽、初列雨覆、大雨覆、風切の一部を拡大したものですが、まず、色合いの違いがわかるでしょうか?
色合いは、デジカメ時代ですから、いじれば青っぽくできないこともありません。わかりにくい場合でも、白色の点線で囲んだ部分外側の大雨覆4枚が先端にパフ色の羽縁の残る幼羽であるのは読み取れると思います。つまり、このオオルリ♂は、第一回夏羽の若鳥君ということになります。第一回夏羽のチェックなら、この、外側大雨覆が一番わかりやすいんじゃないかと思います。 |
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●管理人までお問い合わせもいただくようになったので、♀の第一回夏羽の画像も追加させていただきましょう。♀の場合、上面はオリーブがかった褐色で色合いの変化に乏しく、わかりづらいかもしれませんが、やはり、外側大雨覆に幼羽が残っているのが観察できます。本稿の最後に、♀成鳥と思われる個体も揚げておきます。
2019.4.2加筆しました。 |
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参考にトリミングのみの等倍画像を貼っておきます。画像をクリック |
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オオルリの換羽を復習 |
ここで、復習ですが、繁殖地ではないので、野鳥園でオオルリ雄の幼羽を観察するチャンスはないと思われますが、オオルリ雄は幼羽の時から識別可能です。オリーブ色がかった褐色に淡色の縦班に、雄の場合、幼羽の時から、翼や背中から雨覆・尾羽に青味がありますが、成鳥羽よりはずっと淡色で、どちらかというと青緑っぽいです。オオルリの換羽については以下の通り。
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