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                   「おおっ、お立ち台の杭にミサゴがとまっているぞ~」という状況…。まあ、野鳥園の展望塔の普段の光景ですね。 
                   
                   カメラレンズの標準レンズというと、昔は焦点距離50mmのレンズを言ったもので、人の目の自然な大きさだとか。でもってカメラのズームを50mmで撮ってみたのが左の画像。米粒以下にしか写りません。市販のコンパクトデジタルカメラだと10倍ズームとかありますが、これでも焦点距離は、24~240mm前後ですから、野鳥撮影っていうと物足りないこと甚だしいわけで… 
                   
                   実際、展望塔から、いまミサゴの止まっている杭までは100m程あります。カメラのお客さんで大砲みたいな望遠レンズを持っておられる人でも、600~900mm前後で撮っておられるので、それほど、大きく見えているわけではありません。まあ、一眼レフの素子なら、ある程度拡大は効きますが。  | 
                
                
                  | コンデジの50mm相当で撮影 | 
                
                
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                   じゃあ、管理人のようなデジスコならどう見えるかというと、カメラの液晶のプレヴューでは左の画像のように見えます。これで焦点距離は1.500mm相当です。ちなみに、デジスコのスコープ・アイピースとカメラの合成焦点距離は、接眼レンズの倍率×カメラレンズの焦点距離ですから… 
                   
                   管理人のカメラの焦点距離は35mm換算で、28~100mm 
                   28mm~100mm × 30倍 = 840~3.000mm 
                   と言うことになります。 
                   
                   ん~っ、1.500mmだと、なんとか雰囲気が野鳥写真らしくなってきますよね。   | 
                
                
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                   このように野鳥観察に用いるスコープ、そしてスコープを利用したデジスコのシステムは、びっくりするほど、野鳥を間近に捕えることができます。 
                   
                   ところが、左の写真をごらんいただくとお分かりいただけるように、焦点距離1.500mmの画角・視界の範囲は、緑色の四角で囲んだ極めて狭いものになります。 
                   
                   これでは、素早く野鳥をカメラの液晶画面に捕えたり、あるいは素早く動く野鳥の動きについていくのは大変難しいことになるのは明らかです。 | 
                
                
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                   皆さん、自分なりに目当てになるものを工夫されていますが、管理人を含めて多くのデジスカー(デジスコで野鳥写真を撮っている人をこう呼ぶらしい…)は、一般に、ドットサイトと呼ばれる光学的な照準器を使っている場合がほとんどかと思われます。 
                   
                   左の様な器具で、後ろからハーフミラーを見ると、ミラーのセンターに、器具後端からでたLEDの赤色光が反射し、光点が映し出される構造になっています。  
                   
                   管理人はカメラブラケットに装着したステーに、小型の自由雲台を取付け、ドットサイトを搭載しています。 | 
                
                
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                   あらかじめ、その時の撮影で、良くつかうであろう撮影距離で、カメラのセンター部に写っているものに、自由雲台をつかって、ドットサイトの光点を重ねておきます。あとは、ドットサイトの広い視野を使って、対象にこのドットサイトの光点を合わせるだけで、素早くカメラのファインダあるいは液晶に導入することができます。 
                   
                   実際には左の写真のように見えます。マルチドットタイプのドットサイトなら、光点のスタイルは他にも十字型とか点のみとか数種類の中から好みの物が選べますが、煩わしいので管理人はシンプルな・を使用しています。 | 
                
                
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                   ん~、なにやらごちゃごちゃ、ややこしいので、簡単に図解すれば、左の様になるかと…。図から推測できますが照準器の光軸のセットを、遠いものにあわせた場合と、近くのものにあわせた場合と、水平方向のずれが予想されます。 
                   
                   管理人の場合、通常の撮影距離である10~15mくらいでセットしてあります。そのまま、遠くの野鳥にあわせても、ずれはわずかで実用上問題はありません。「なんだ、スコープとカメラの光軸上にセットしたら、ずれは無くなるじゃないか…」と思われた方もおられると思います。現実に、そのようにセットできるアタッチメントも市販されていたと思います。 
                   
                   管理人はスコープとカメラの軸線上に照準器を設置せず、左側、少し斜め上にセットしていますが、これは、双眼視( カメラの液晶フードのレンズを右目で、ドットサイトのミラーを左目で見る
            )という方法で撮影する場合があるからです。 
                   
                   移動している野鳥など、左のドットサイトの視野の光点で追いかけて、右目で液晶モニターを確認しながら撮影します。管理人の支配眼は右目ですから、多少練習が必要ですが、いざと言う時には役に立つものです。 
                   
                   昼間でも、このドットサイトの光点は明るく、見やすいものなので、なんか、レーザーポインターを想像して、野鳥を脅かしてしまいそうにも思えますが、ドットサイトの赤色光は、ほとんどがミラーで反射され、対象にあたっているわけでは無いため、点灯時に反対側からのぞいても、わずかに赤い点がみえるだけで、ドットサイトの光源が原因で野鳥を脅かすというようなことはありません。 
                   
                   このようなドットサイトあるいは、野鳥を素早く導入するためのなにらかの照準器は、デジスコではマストアイテムです。 | 
                
                
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